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假素魔家の日常  作者: 皐月うしこ
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使い道について

媚薬という存在に、亜利紗お嬢様が興味を持つよりも早く、わたくしはこの男を即刻排除しなければなりません。

しかし、現実とはそう、うまくいかないもの。


「え、なに? あー。そういうこと。」


ニヤニヤと気持ち悪い笑顔に、なぜか悪寒が駆け抜けました。


* * * * *


「なんですか、気持ち悪い。」


正直に目の前の男を軽蔑してみせます。すると、権化はわたくしの肩に腕をのせてこう言いました。


「亜利紗お嬢様と使いたいんだろ?」


耳にささやかれたこの言葉ほど、殺意を覚えた台詞はありません。

媚薬を?わたくしが?誰と?


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