表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あいしてる  作者: 粥
23/28

23話

今回は秋乃視点です。

今日は、戸塚 秋乃の休日について教えるね?


まず秋乃の苗字に『戸塚』がつくところが重要だよ。

この苗字を書いたりする時、とても幸せな気持ちになるの。ただの苗字が嬉しいと思える日が来たことが、秋乃はとても嬉しいんだ。



休日の朝、ベッドから起き上がり、まずはリビングに行く。

リビングへ行くと、秋乃のお母さんとお父さんである久子さんと雅彦さんが 笑顔で迎えてくれるの。

秋乃も笑えたら良いんだけど、うまくいかなぃ...。


「おはよう秋乃ちゃん」

「おはよう秋乃」

「........(コクリ)」


秋乃は話すことも上手く出来ない。そのせいでほとんどは察してもらうんだけど、秋乃のお母さんとお父さん、そして由良は秋乃の考えてる事をぴったり当ててくれるの。とても凄いです、助かってます。


「お腹すいた?由良来たらご飯にしましょうね」

「........(コクリ)」


由良はまだ起きて来てないみたい。

由良はお仕事がお休みの日は起きて来る時間が遅い。秋乃はお休みの日もお仕事の日も同じ時間に起きてるの、久子さんに褒められた。


案外由良が起きて来るのが遅い...。

お母さんのお腹も空いて来てしまうので、そろそろお母さんから指令が出る頃。


「秋乃ちゃん、悪いんだけど由良を起こして来てくれない?」

「........(コクリ)」


これが指令です。

由良を起こしに行くという指令が出た。というわけで今から由良のお部屋に突入です。


由良のお部屋は秋乃やお母さん達とは違う場所にあって、一旦家に出ないと行けない場所にある。

この前雨が降ってる時に行ってしまい、ずぶ濡れになってしまった。

寒かったの。


由良のお部屋の前に到着。お部屋と言ってもまるでお家の様で、一階建てのお家。お母さんが「ひらや」と言ってた。

ドアは開いているので勝手に入る。


「........zZ」

「........」


やはり由良はまだ寝てた。

寝坊助さんですね。


「........」


実は秋乃は由良の寝顔を眺めるのが好きです。

いつもぶっちょーづら?という顔をしているんだけど(お母さん曰く)、でもその顔も寝る時には無く、気持ち良さそうに寝ている顔が好き。

いつもしてるぶっちょーづらも好きだよ、由良。


もうしばらく眺めてたいけど、今回はお母さんから起こして来て欲しいという指令の元ここに来たから、ごめんね由良、起こさせて頂きます。


「........(ユサユサ)」

「...んぅ...」

「........(ユサユサ)」

「...んぅ...?秋乃...?」

「........(コクリ)」


体を何度か揺らすと、由良は起きてくれた。

眠そうな顔をしながら秋乃の頭を撫でると、起き上がってベッドから降りて顔を洗いに行った。


「起こしに来てくれてありがと秋乃。ご飯だよな、行こう」

「........(コクリ)」


由良はもう眠そうな顔をしてなかった。少しがっかり。

起こしに来てという頼みが無かったら、起きるまで見てたかったけど、朝はそうはいかないの...。


リビングに行くと既に食卓にご飯が並んでいて、後は食べるだけという形になってた。だいぶお腹が空いてたのでしょう。


「「「いただきます」」」

「........(ペコリ)」


ご飯中でもお母さんは色んなお話をしてくれるので、楽しくご飯が食べられるの。


「今日買い物に行くよ、欲しいものがあったの。みんなで行きましょう」

「俺は良いよ」

「俺は強制だろう」

「........(コクリ)」


全員いけるという事で、ご飯を食べたら各自準備してから車に乗り込む。


「レッツゴー!」


お母さんは車に乗り込めば毎回この言葉を言う。

由良が曰く、ただ単に忘れ物は無いので行きましょうという確認らしい。



街に着くと、由良はフラフラ歩く秋乃の手をしっかり握ってくれた。

街や人の多い場所に行くと、必ず握って秋乃が逸れないようにしてくれる。由良は優しい人です。

実は由良と手を握ったり、由良に触れたりするのが好きなのですが、それは由良には内緒です。やめろとか言われそう...。


「今晩の夕飯のおかずもここで買っておきましょうか」

「そうだな」


全員で地下にある大きなスーパーに行く。デパ地下というらしい。

いっぱいお店があって、和菓子屋さん、ケーキ屋さん、お肉屋さん、サンドイッチ屋さんなんてものもある。迷子になってしまいそうだけど、由良が手を繋いでくれているので大丈夫。


「逸れないようにな?」

「........(コクリ)」


由良はそう言って優しく微笑みかけてくれた。

由良の笑顔は世界一です。とても安心するから好き。


「これ美味しそう」

「そちら新作でして、店員一押しになっております」

「へぇ〜買ってみようかな」

「ありがとうございます」


由良は和菓子屋さんの新作メニューを買った。

確かに少し美味しそうだったが、秋乃は大福と書いてあるお餅みたいな物の方が気になる...。


「あと、この大福もください」

「........!」

「ん?欲しく無かった?食べたそうにしてたから...」

「........(フリフリ)」

「ん、良かった」


由良は凄いなぁ、秋乃がしたいことを、考えてることを当たり前のように当ててしまう。

たまに心が読めてるのでは無いかと疑ってしまうくらいだよ?

大福はデザートに食べる事にしました。



家に帰って来てからご飯を食べて、食べ終わった由良は部屋に戻ってしまった。

ので、秋乃は買ってもらった大福と由良が買った和菓子を持って由良の部屋へ向かう。一緒に食べたいから。


「........(コンコン)」

「秋乃だろ?入って良いぞ」


由良は既に秋乃だと気付いていました。なんで分かったんだろ...?


「ああ、さっき買ったやつか」

「........?」

「うん、食べる」


由良と一緒にデザートの和菓子を食べる。

とても美味しく感じるのは、きっとその和菓子の味だけじゃないって、分かるよ。

きっと、美味しいねって笑って言う由良が目の前にいるから、頭の悪い秋乃でも分かるよ。


その後由良と一緒にお風呂に入った。

由良と一緒にお風呂入るの、秋乃好きです。お湯も深くなって肩まで浸かれるし、何より由良と一緒に入ると、とても暖かく入れるからです。


頭や手の届かない背中を洗ってもらったら、由良が体を洗い終わるまで湯船で眺めながら待つ。

何故か由良は見ないでと言う。何で?


そういえばこの前、由良のお友達の伊織さんと純さんは、秋乃たちが一緒にお風呂に入っている事に驚いてた。

女の子と入れるなら、男の人とも入れるはずなのに。


でも不思議な事に、由良以外の男の人と入りたいとも、入れるとも思えない。


「秋乃、出るぞ」

「........(コクリ)」


由良に体を拭いてもらって、リビングのソファに座って一息吐()く。


「お前、この家出たらどうすんの?一人で風呂入れんの?」

「........?」

秋乃はこの家を出て行かないよ?

由良は何でそんなことを聞くのかな...?


「はぁ...。ちゃんと自立出来るようになってくれよ?」

「........?」


由良はそう言って秋乃の頭を撫でてから部屋に戻ってしまった。。


何でかな...。去って行く由良が、そのまま遠くに行ってしまいそうだった...。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ