この想いはきっと恋だから
あの時、ちょっとした何かがあって
成り行きで重ねた唇
それは淡く、脆く
でも、甘い
そんな一方通行な想いを生んだ
一夜限りの関係
太陽が登ったら何も残らないんだって
そんなことわかってた
だけど、
それでも
数年経った今になっても胸の奥は甘く疼く
毎年送られてくる年賀状
他愛ない日常の一コマを発信するSNS
笑顔の溢れる君の写真
何かの時に、それを見て
君が何をしているのかを間接的に知って
それだけで、頬が緩む自分がいる
胸の奥が暖かくなる自分がいる
この想い、恋でないなら、一体何なのか
例えそれが叶わぬものであっても
勝手に抱くだけなら、構わない
そう思って、今日も一人
液晶越しに君を見て
人知れず微笑む私がいる




