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悪役令嬢に転生したけど、攻略対象全員が私に夢中なんですが!?  作者: 雨野しずく
ifルート::闇ルート分岐ー悪役令嬢クラリス、全員の愛が重すぎて逃亡しました
17/43

最終話:私が選ぶ未来に、後悔はひとつもない

秋の風が、黄金の麦を揺らしていた。


 村の収穫祭の日。私は、青い空の下で、ひとり風に髪をなびかせて立っていた。


 この一年、私は逃げて、迷って、愛されて――

 そしてやっと、たどり着いた。


 「クラリス様」


 声がした。私の名を呼ぶ、まっすぐな声。

 振り向いた先にいたのは――



 誰を選んだのか。それは、読んでくださったあなたの想像にお任せします。


 騎士団長ルークか。

 魔術師ジークか。

 宰相の息子シリルか。

 村の青年アッシュか。

 あるいは、誰も選ばず、自分の人生を歩む道か。


 私が選んだ未来は、たったひとつ。


 だけど、そのどれもが、“正解”だったかもしれない。


「……私は、私の人生を歩みます。

 もう、誰かの“役”じゃない。誰かの“ルート”じゃない。

 ――これからは、私自身の物語を、生きていきます」


 私が選んだ未来に、後悔はひとつもない。


 だって私は、

 どんなに迷っても、

 どんなに傷ついても、

 本気で生きて、愛されたから。

ーifルート::闇ルート分岐 完

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。


『悪役令嬢クラリス、全員の愛が重すぎて逃亡しました』――この物語は、「破滅回避」を果たした悪役令嬢が、自分の意思で“愛される側”を選び直すまでの、ちょっとわがままで、でもとても人間らしい物語でした。


クラリスが逃げた先で得たものは、「誰かの愛」ではなく、「自分自身の愛し方」だったのかもしれません。


もし、あなたがこの物語を読みながら、

「誰を選ぶのが正解なんだろう?」

「自分だったらどうするだろう?」

と一度でも想像してくれたなら、それこそがこの物語の“本当のエンディング”です。


2部の内容や番外編や他のifルートも気になる、という読者の方がいらっしゃれば

「お気に入り」や感想でこの話が読みたいなどで残していただければ嬉しいです!

そこのお話ではきっと、クラリスが“選んだ人”との、より深くて、複雑で、愛に満ちた物語が待っているはずです。

それでは、また別の物語でお会いしましょう。

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