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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第747話『おうちカレーを作る』

 お師匠さんのリクエストもあったけど、言われてみれば僕も久しぶりには食べたいと思っていた。



(パンもいいけど……日本人だとお米食べたくなるもんね?)



 この世界のお米の需要って、僕が広めたライスバーガー以外だとあんまりないぽい。おかゆくらいのレシピはあっても、日常の食卓にはないとロイズさんに教わった。だけど、僕のつくるライスバーガーがオークションで人気になってからは、レシピを一時公開出来るようには試行錯誤したんだよね?


 と言っても、ほとんど『炊飯』についてだけど。リゾットやピラフの概念もないのに、いきなり炊き立て白米にすることは難しいから。


 なので、お米の炊き方もジェイドに教えてからカレー作りをすることにした。野菜はカウルに切ってもらっているから、その間ルゥに必要なスパイスを用意してブレンドするとこかな?



「ふ~ん? こんくらいでいいんだ? たしかに、ブレンドしたらカレーパンの中身に似てるね?」

「あれはキーマカレーっていうのに、近いから。お師匠さんの食べたい『おうちカレー』よりは優しめの感じ」

「辛いとか甘いとかあるの?」

「あるけど。僕とお師匠さんくらいなら、中辛っていうのが好きかな」



 スパイス以外の調味料もいっしょに混ぜて、『ルゥ』になる素をつくっておく。


 次は、肉と野菜を炒めてからバターやコンソメっぽい出汁の調味料。そのあとに、トマトもいっしょに入れちゃう。酸味と甘みのバランスは大事大事。それは味のベースになる出汁ももちろん。


 水を入れて沸騰したら、蓋を少しずらすようにして煮込む。野菜の煮え方が程よいという具合になれば、ルゥを加えて混ぜていく。このとき、一度火を止めないとね?



「手間暇かかるね?」

「けど、手順さえ覚えれば、あとはアレンジし放題だよ?」

「ふーん? レイアとかは好きそうかも。ヴィンクスの食欲見ていると、自分の料理技術上げたいとかで僕にアドバイス聞きに来るくらいだし?」

「いいことだね」



 今頃おうちでお師匠さんのために家事をしているだろうし、料理のレパートリーが増えるのはいいことだ。


 カレーの方は火をつけてとろみが出てきたら……かき混ぜる以外に、味見を適度しつつ調味料を足していく。今回はウスターソース少々とケチャップにしてみました。色は薄めだけど、きちんと『おうちカレー』になったと思う。


 ご飯の炊きあがりもちょうど出来上がったので、炊き出し班にも声をかけてあげたら……ちょうど、鍋がすっからかんになったんだって。ルカリアちゃんたち以外にも冒険者の皆が分担して配膳してくれたとはいえ……まだ、一時間半くらいだったような??



「店長。午後のことはまた考えましょう。わたくしたちも休憩をしなくては」

「そうだね」



 指示の的確さがピカイチになってきたルカリアちゃん。出来る仕事はここまで、と区切りをつけるのも大事。


 鍋の洗浄は魔法でラティストがしてくれたので、あとはキリアさんたちと運ぶだけだ。賄いのときに使う椅子を引き出し、出来上がった『おうちカレー』を皆に振舞うことにしたよ。お師匠さんは号泣しそうだったが、ここはちょっと無視。構うとキリがないからね?



「スープのカレーとは違うんだけど。お米と食べやすいようにとろみをつけた食事なんだ」



 どうぞ召し上がれ?と伝えれば、お師匠さんが真っ先にスプーンを動かしてひと口。絶叫するかと思ったら、本当に号泣しながらもスプーンを動かしまくってた……。そんなにも、食べたかったんだね?


 だとしたら、ジェイドに教えておいたのは正解だったかもしれない。レイアさんなりのアレンジがあるとしたら、それにも期待しておかなくちゃ。


 僕が出来ることと言えば、次はカレーパンのフィリング以外の具材改良かな? チーズとか半熟卵とか。


 ポーションパンの効果は絶大だとしても、お師匠さんにはせっかくだから食べて欲しいしね。

次回は金曜日〜

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