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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第746話 食べたい、あれが

 うまい……。


 うまくて、堪らない。


 スープとはいえ、『カレー』味を知ってしまうと……どうしても、食べたくなってしまう。


 日本の国民食で。


 本場のインドとは違う、独特の種類のものではない。


 そう、『おうちカレー』を!!


 トッピングとかマシマシで食べたい!! 今日まで錬金術師としての仕事に追われていたのだから、ケントに叶えてもらいたい!!


 師匠とか弟子とかの関係とか言わず、自主的に願いたい!!


 それくらい食べたいのだ!!



「ケント! カレーが食べたいんだ!!」

「はい? カレーですか?」



 味見用のスープはそれはそれで美味しかったし、じっくりと堪能したのだが。


 やはり、まだまだ空腹が疼くために、どうしても食べたいと申し出たのだ!! カレーライスが浮かんだら食べたくて食べたくて仕方がない。それに、炊き出しにカレーが出たら絶対に人気が出る!! それくらいのことをしてほしいわけではないのだが……カレーパンとは違う意味でカレーを皿いっぱいで食べたい!!



「カレーでやんすか? ケン兄さんがときどき作ってくれる、ご飯でやんすよね?」

「……やはり。カウルたちは食べていたか」



 変身から元のスライム姿に戻っていたカウルが普通に言うくらい、彼らにとっては日常の食事なのか。羨ましいぞ、こんちくしょー!!



「ジェイドが言っていた通り、カレー粉は作りにくいんでしたっけ?」

「ウスターソースは別だが……スパイスの調合は少し不得手でな」



 咳き込みはしないが、微妙な匙加減だとマスクが常用でないこの世界ではおいそれと作れない。それを可能にしている弟子が出来たからこそ、カレーパンをしょっちゅう食べることは出来るのだが……腹に貯まるかというと微妙な。


 そのためでもないが、カレー欲は元日本人の転生者ゆえに強く願望が出てしまう!!



「カレーパン用のフィリングは少し粉の配分が違いますからね? ルゥとして食べたいなら、錬金術で作れないんですか?」

「……そんなお手軽レシピがあれば、苦労しない」

「わかりました。今日の賄いはカレーにしましょうか。バイトの皆にもまだ食べてもらってないですし」

「おお!! トッピングありか!?」

「材料次第ですけど、卵を焼くのとチーズくらいなら」

「おおお!!」

「……戻ってきたら、ヴィンクスの語彙力死んでるけど。どしたの?」

「お師匠さんがカレー食べたいからって、喜んでいるんだよ」

「カレー??」



 ケントはジェイドにも簡単に説明してから、さっそくと言わんばかりにルゥを手作りするところから見せてくれた。どうやら、ジェイドが配分を覚えればレイアにも教えれるし、私がいつでもカレーを食べれるという配慮からだと。


 出来た人間だと思いかけるが、優しさが強い人間こそ、こういう存在になるのかと感銘したくなるほどだ。私は少しゆがみが強かった分、転生してからはいささか人間不信になっていたからな?


 それが今では、逆転生活と言わんばかりの幸せ三昧。



(……持てる力を惜しみなく与える聖人君子とも違うが)



 ケントほど、好かれやすい人間の相手がエリーだから……その壁を乗り越えてくる女どもはまずいないだろう。エリーはそろそとAランク冒険者になれるくらいの実力者だからな??

次回は水曜日〜

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