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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第741話 ケントの誕生日パーティー①

「ケント、 兄さん!! 準備出来たよ!!」



 ラティストと何回目かの神経衰弱が完了したところで、ようやく呼ばれることになった。出迎えはジェイドらしく、エディやエリーはいなかった。



「わぁ。どんな料理が出てくるのかな?」

「それはお楽しみ。……なにで遊んでたの??」

「異世界のゲームをラティストに再現してもらって、ふたりで遊んでたんだ」

「意外に頭を使うものだったな? 軍議の間での、暇つぶしにもなりそうだが」

「そんな物騒な考えは止そうよ……」

「へぇ? 面白そう。また教えてよ」

「いいよ~」



 とりあえず、食堂に行こうと片付けをしてから部屋を出た。


 誰ともすれ違ったり合流したりしないから、皆食堂で既に集まっているのかな??



(もしかして、料理は皆で作ったりして??)



 だとしたら、物凄く嬉しいなあ……。美味しいとかはともかく、僕なんかのためにわざわざ皆が相談し合って作ってくれたものを嬉しく思わないわけがない。けど、お師匠さんがいるから料理監修はきちんとされているかも?



「はい。到着~」



 ジェイドがそう言うと、僕が扉を開けるように言うから……ゆっくりと引いて開けてみれば。中から拍手の音が聞こえてきたんだ。



「「「「「「誕生日おめでとう、ケント!!」」」」」」



 拍手といっしょにお祝いの言葉。パーティーだからってことで、昼までのと違ってお花いっぱいに飾り付けされてたり……と、賑やかな装いになっていた。さすがに、皆の格好までパーティー仕様じゃないけど、それは僕もいっしょだからね?


 でも、とりあえずは。



「……ありがとうございます。お祝いしてくれて」



 お礼を言わないといけないからね? エディの提案だからって、僕の誕生日パーティーには変わりないから。



「よっし、ケント! まずはあれ見てくれ!」

「あれ? ……わぁ!!」



 テーブルの中央には、大きなケーキがあったけど……あれって、ホールケーキでもウェディングケーキのそれに近い?? 即席にしたって、スポンジケーキを料理人さんたちにお願いしたのかな? ただ、クリームから透けて見える箇所はそんな感じじゃないんだけど。



「私監修の『ホットケーキ』でバースデーケーキを作ったのだ。積み上げたらああなった」

「ああ、なるほど!」



 ホットケーキを積み上げてそれっぽくしたのなら、納得がいった。


 けど、何段あるんだろう?? カットする時に崩れないかな? そこは切ってみないとわからないかもしれない。


 中身は果物とホイップクリームたっぷりだから、ホットケーキでのミルフィーユケーキってことかな?



「ケーキ以外の料理はここの料理人が腕をふるってくれたぜ!! 立食形式にしたから……次は、成人の儀だ!」



 と言って、エディが渡してくれたのは金属製の薄紫色のゴブレット。中にはオレンジ色のジュースっぽい飲み物が入っていたが……多分、これが果実酒とやらかもしれない。


 受け取ったら、皆に見守られる形になったが……勢いで飲んだら酔っぱらうし、ちょっと舐める感じでゴブレットを傾けてみた。少し熱い感覚はあったけど、ちゃんとお酒だったよ。


次回は金曜日〜

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