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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第739話 パーティーまで暇なので

 暇です。


 めっちゃ、暇です。


 今晩、急遽僕の誕生日パーティーと成人式をすることになったので……エディからは、部屋で待機するように言われてしまった。


 二人部屋だけど、無駄に広い部屋でぽつねんと。カウルとスインも準備を手伝うからって行っちゃったんだよね? 


 一応、抜け出さないようにラティストはいるけど……積極的に会話する相手じゃないから、無言が続く。


 とはいえ、ずーっと黙り込んでいるのもつまんないので、とある提案をしてみることにした。



「ねぇ、ラティスト」

「なんだ?」

「魔法でおもちゃとか作れる?」

「……玩具を?」

「会話もいいけど、ゲームして暇つぶししない?」

「ほう?」



 創世の大精霊、と称されるラティストのことだから……魔法でなにか『創造』をすることが出来るかもしれないと思ったからなんだけどね?


 ラティストも待機することが苦ではないけど、仕事以外で僕と接する機会が減っているからか興味津々のようだ。だいたいの概要を伝えて『こんなのを作ってほしい』とお願いしてみた。


 ひとつじゃつまんないから、トランプとオセロっぽいものを作ってもらったよ!!


 まずはオセロからプレイしてみることにした。



「表と裏で色が違う。陣地取りゲームって感じかな?」

「そのマス目に並べて……か?」

「たとえば、黒を挟めるように置いたら、白に変わっちゃう」

「……端と端を占拠すれば」

「場合によっては一気に展開が変わるよ!」

「やってみよう」



 僕が白で、ラティストが黒。


 じゃんけんも教えて、先攻が僕になったから中央から少しずつ攻めていく方式を取った。



「パーティーって、どんな豪華なご飯出てくるんだろうね?」



 パチ……っ。



「エリシオンが国王であるのなら、あいつが普段食べているものではないか?」



 パチ。



「ここでのご飯はコース料理じゃないけど、美味しいよね?」



 パチ、パチ。



「ケントやルカリアの方が美味い」



 パチ、パチ、パチ。



「ありがと」




 一回戦は僕の勝ちだったけど。二回戦と三回戦はラティストの圧勝。物覚えいいんだよね、この大精霊!!


 次はトランプだけど、いきなり神経衰弱にしてみた。



「記憶力を求められるのか?」

「それもあるね。あとは運」

「ふむ……」



 いかさま抜きに、真剣に悩んで裏のままのカードを捲ったりしたけど……これも同じく、二回戦以降は僕負けでしたぁ。



「休憩! 休憩にしよう!! なにか飲み物!!」



 亜空間収納の中になにかないか、ステータスを確認したところ……ちょうど、オレンジジュースがあったのでふたりで分けて飲むことにした。お風呂上りにコーヒー牛乳ばっかり飲んでいたから、こういう爽やか系も喉が潤う感じがしたよ。



「……なんだか、腹が空くな」

「結構頭使ったからね? けど、ポーションパンで今あるのは」



 同じようにステータスで確認したけど、食事系のしかなかったのでおやつになる菓子パンがないかふたりで探してみた。やっと見つかったのがポンデケージョだったから、もぐもぐしていると顎が少し疲れてきちゃった……。


 夕方から始まるって聞いてたけど、まだかなあ……?

次回は月曜日〜

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