第520話 作っていこう!①
お待たせ致しましたー
改めて友達になったトラディスたちとポーションパンを作ることになったんだけど……なにがいいかな?
作りやすいように、今回は菓子パン生地じゃなくて普通の生地にしたから……大抵のものは作れる。丸パンから食パンまで、惣菜パン用の生地にも使えるからなんでもござれ。
大人数いるし、一種類にこだわる必要もないから……なにを作ろうかな?
「トラディスは何か食べたいものある?」
とりあえず、友達記念ということでまずはトラディスから聞いてみることにした。
「……そうだね。フランツのようなパンが他のパン屋にあるから……あれも美味しかったけど、似たパンって作れるの?」
「うーん。フランスパンじゃないなら、コッペパンだね。柔らかいけど、形がそっくりだしいろんな具材を挟めるよ」
「なるほど。それって作るの難しい?」
「生地の整え方にコツがいるけど、挑戦してみる?」
「うん!」
さて、一個目は決まったので……次はシェリーだ。
「シェリーは希望ある?」
「そうね。……私はいつも買うフルーツサンドがいいな」
「じゃあ、パンは食パンだね。ジェフさんにホイップ作りを任せていいですか?」
「ホイップってどこの部分だ?」
「白いクリームの部分です。混ぜるのが力仕事なので」
「ん。りょーかい」
最後はレイザーさんだけど、すぐに食べたいものが決まっていたようだ。挙手しながら言ってくれた。
「ライスバーガーが食いてぇ!」
「わかりましたー」
作るものも決まったので、レッツクッキング!!
ただ、始める前にエリーちゃんが僕を呼び止めたんだけど。
「……あたしも呼び捨てにして」
「へ?」
「シェリーだけずるい!」
「あ、うん。……エリー?」
「……うん」
たしかに友達を呼び捨てにしてて、彼女だけそうじゃないのは不公平だもんね。むしろ、先にすべきだった……ちょっと反省。
ただ、僕もだけど……エリー、も顔真っ赤かになった。いきなり呼び捨てにするのは言うのも言われるのも恥ずかしいからね。
「おーい。いちゃつくのはいいが、教えてくれんと作れんぞ」
「あ、はーい」
レイザーさん達が苦笑いしてたので、僕らはすぐにパッと離れた。ちょっと忘れてたけど、ギャラリーがいたんだよね。
改めて、今日作るポーションパンは。
コッペパンサンド。
フルーツサンド。
ライスバーガー。
これらを一から手作りしていきます!!
ご飯は冷やご飯がちょうどたくさんあったから、レイザーさんに片栗粉と混ぜるのをお願いしたが……これがあの美味しいバーガーの要になるのが信じられない顔をされちゃった。
次回はまた明日〜




