表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/683

第46話 カウルの特殊性

お待たせ致しましたー

 カウルはもともと普通のスライムだった。


 スライムには、基本的にご飯の概念はなかったそうなんだけど……チリとかゴミとかは水以外でも時々口にしていたらしい。


 けど、カウルは普通のスライムじゃなくて……言葉もしゃべれるし、特殊な能力で『発酵』を持っていた。戦闘にも何にも役に立たないからと……一緒にいたらしい集団スライムからはぐれスライムにさせられた。


 だけど……僕と出会ったことで、たくさん変わったんだ。



「……このゴボウの土を全部吸い込めばいいでやんすか?」


「そうそう」



 僕が名前を与えたこと。


 テイムもしたことで……色々レベルアップが出来て、僕らのパン作りには欠かせない大事な相棒になったんだ!


 今から作るのは、ライスバーガー。


 どうせなら、たくさん作った方がいいだろうと……小さめのライスバーガーをひとり三個ずつ作ることにして、かき揚げは二種類。


 今ラティストが下ごしらえしている、普通の玉ねぎやにんじんとは別に、ゴボウの方も作ることに決めたんだ。絶対美味しいからね?


 西洋ファンタジーぽい世界なのに……本当に、あのイケメン神様の管轄にあるこの世界は、日本の食材とかが多くて見つけるたびに驚くんだよね?


 カウルには、スライムの特性を活かして……ごぼうの土汚れを吸収してもらおうと思った。ちょっと……手洗い以上にどこまで綺麗になるか気になったのもあって。



「じゃ、あっしに入れてくだせぇ」



 口のような穴を開けてくれたので、そこにゴボウを入れると……カウルは触手を作って、自分でゴボウを持って体に入れていく。


 そして、後ろからゴボウが出てくると……まるで、車の洗浄のように綺麗になったゴボウが出てきた!?



「うわ! すごいよ、カウル!!」


「へへ〜。こんな感じでいいでやんすか?」


「十分十分! これをささがきにすれば」



 包丁で素早く形にしていくと……今度は僕がカウルに拍手された。いつのまにか、ラティストにまで拍手されちゃったよ。


 それと何故か。



「すごぉい!? ケント、何その捌き方!!」



 エリーちゃんまで……きちゃってたんだよね?



「あれ? エリーちゃん」


「こんばんは。ちょっと報告あったけど、店終わってたから裏口から来ちゃったの」


「それはいいけど……」



 報告ってなんだろう?


 生産か、冒険者……どっちのギルドかな??

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ