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第402話 頑張って

お待たせ致しましたー

 ジェイドの説明によれば。


 ラティストはルカリアちゃんに単純にキスしたわけでなく、精神世界を通じて精霊のいる世界へ意識もしくは魂を飛ばしたんだって。だから、今は体が動かなくてジェイドが僕のベッドにラティストを寝かせてあげた。



「……大丈夫かなあ」



 いきなりの出来事が多過ぎて、僕は頭があまりついていかないけど……ルカリアちゃんもラティストも死んじゃうのは嫌だ。


 誰もいなくならないで欲しい。


 それは僕のわがままではないと思う。カウルやエディ、エリーちゃんもきっと同じだ。見守っていることしか出来ないと思っていたら、ジェイドが魔法か何かで宙に何かを出そうとしていた。



「……これで」



 ぱちんと指を鳴らしたら、楕円形の鏡が出てきた。二つのベッドの間に降りたそれは、最初は透明だったけど……だんだんと何かが映し出されていくのか、ゆらゆらと動き出した。


 そして、見えたのは。



「「「ラティスト!?」」」


「ラティスト兄さん!?」



 暗いどこかを飛んでいるラティストの姿だった。ルカリアちゃんはいない。



「……間に合え、兄さん」



 ジェイドも不安そうな表情で見ていたから、状況的にはあまり良くないのだろう。



「ジェイド。これはこっちから声かけれないの?」


「無理だね。見ることしか出来ないんだよ」


「……そっか。ねぇ、また精霊が呪いを……今度はルカリアちゃんにかけたの?」


「多分ね。いつからかは、今回僕もわからない」


「……そうなんだ」



 ラティストは咄嗟の判断で、ルカリアちゃんの魂を取り戻そうと動いたんだ。キスはびっくりしたけど、それくらい大好きな相手に……まだちゃんと自分の気持ちも伝えていないんだから、絶対連れ戻してきて! 僕らは見守っていることしか出来ないけど、応援とかその後のフォローは頑張るよ!!



「兄さん、頑張ってでやんすぅ」



 カウルも不安いっぱいだけど、涙は我慢してた。泣き虫のカウルも我慢してるくらいだから……絶対、皆で笑顔になる結果にしようね!

次回はまた明日〜

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