表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

284/683

第284話 元気になって

お待たせ致しましたー



「まあ、リト。……買ってきてくれたの?」



 おうちにもどって……お母さんのベッドの近くにイスを持ってきて。


 すわってから……ポーションのパンをわたした。


 お小遣いで、ちょっと使っただけで……買うことの出来たポーションのパン。


 フレンチトーストって言うらしいんだけど……お店のお兄さん、てんちょーさんが言ってたけど、これで大丈夫だって。


 お母さんが甘いものが好きだから……これなら、って教えてくれたの。


 だから……はいって、わたした。


 ゆっくり起き上がったお母さんは……笑顔で受けとってくれた。ちょっと、せきはしたけど。



「……食べてくれる?」


「もちろんよ。あなたが頑張って買ってきてくれたんだもの」



 袋から出したお母さんは……手に、紙でちょっとつつんであるぶあつい四角のきれいなパンを出して。


 また笑ってから……もぐって食べてくれた!



「わ!」



 お母さんが食べたら……お母さんが真っ白に光って。


 でも、すぐに消えて……お母さんはほっぺをピンクにしてもぐもぐしてた。



「美味しい! だるいのもスーって消えて……さすがは、スバルだわ。あそこのパンの効果は凄いわ!」


「! お母さん、もう大丈夫?」


「ええ。大丈夫よ。熱いのも寒いのもないわ! 咳もしないし、疲れてたのもスッキリ!!」



 すごいすごい!!


 てんちょーさんの言ってたの、本当だったんだ!!


 お母さん、元気になれた!!



「おーい。薬草取ってきて」



 お父さんが帰ってきた。


 ぼくらの方に来ると……お母さんが持ってたパンを見て、『あ!?』と声を出したんだ。



「あら、おかえりなさい」


「……忘れてた。スバル行けば、ポーションパンあったのに。どーした、それ?」


「リトが買ってきてくれたのよ」


「……そうか。リト、えらいぞ? 父さんよりすごい」


「ほんと!!」


「小遣いだけで買えるのがあったのか?」


「うん! フレンチトースト!!」


「……食パンを焼いた? ように見えるが」


「甘くて美味しいのよ。お陰ですっかり」


「……俺一応冒険者なのになあ? 慌てて薬草取りに行っちまった」


「ふふ。心配してくれてありがとう」



 お母さんが元気になった。


 お父さんも帰ってきた。


 だから、今度は。


 三人で……あのパン屋さんに行きたいなあ。


 今日は少ないって、てんちょーさん言ってたけど。


 もっとたくさん、いろんなの見てみたい!!



「お父さん、お母さん! またあのパン屋さん行きたい!!」



 ぼくのお願いを言うと……お父さん達は笑顔になって『行こう』って言ってくれたんだ!!


 やった!!

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ