表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

274/683

第274話 関西弁の誰?

お待たせ致しましたー


「なんでなん!? 秘蔵っ子の弟子にしたって、陛下が大々的に承認した錬金術師なんやろ!? 減るもんちゃうやん!!」


「あなたが関わったら、陛下にどう言われるかわかっておいでのはずだが!?」


「……ちょっと、共同作業したいだけやで?」


「結構です!!」



 お師匠さんの発言から推測するに。


 ちょっと、面倒な相手なのかな?


 でも……エディじゃないのに、敬語だから偉い人?


 よーく聞くと、関西弁ぽい話し方だけど……リオーネからほとんど出ない僕だから、この世界の地理知らないんだよね?


 お城へは魔法陣で瞬間移動しただけだから。



「ヴィンクス〜、もうダメだよ。ケント来たから」


「なに!?」



 ジェイドが言わなきゃ、全然気づいていなかったらしい。


 それほど必死になってたようだけど……関西弁の人もこっちに振り返ってきた。


 声からなんとなくわかってたが、多分……男の人?


 顔を見たら、『派手芸人』って言うくらいインパクトのある人。


 僕と会いたいってところから聞いてたけど……なにの人だろう? エディのことも知っているようだし。



「……こんにちは、お師匠さん」


「…………何故、今来るんだ」


「……生産ギルド行って来て。帰りついでに新しいポーションパン持って来たので」


「なんなん!? ほんまにポーションをパンに出来るん!?」



 関西弁の人のテンションが高い。


 ポーションパンを作れるのは、僕やカウルの技術だけど……この人はどうやら、見たことも食べたこともない感じだ。



「……はじめまして、ケントです」


「ん? 家名ないん?」


「田舎から出たので」



 お師匠さんと同じ、日本人で異世界出身だとは言えないけどね!? お師匠さんも言わないでおいてくれている。



「ほーん? ワレぇ、俺のこと知らんようやんな?」


「……お恥ずかしながら。リオーネにもまだ一年も住んでいないので」


「その割に、陛下から認められたんやろ?」


「……お忍びの時に、友達になってくださったので」


「…………友達?」


「ケントは陛下が公認された『マブダチ』です」



 お師匠さんが付け加えてくれると……面白いくらい、関西弁の人の口があんぐり開いてしまった。



「マブ……ダチ?」


「……と言ってもらってます」


「マジ? ガチ?」


「……ガチです」



 とりあえず、返事をしてみると……関西弁の人は、膝をついて『orz』の姿勢になった。本当に……行動までもが大阪とか芸人さんぽいなあ? 面白いけど。



「……ケント。この方はこんなナリだが、Sランクの鍛治師だ」


「……かじし?」


「武器防具を筆頭に、なんでも創造出来る。まあ、普段は私や陛下の古い友人だが」


「エディとも?」


「……愛称呼び。マジやん!?」



 ただの芸人さんぽい人ではないようだ。



「Sランク鍛治師!? マーベラス=イコード氏!?」



 後ろにいたエリーちゃんも、どうやら知っている人みたい?



「有名なの?」


「……Sランクは、陛下に認められないと称号を貰えないのよ。イコード氏は、先代国王に認められたらしいけど」


「……せやで」



 エリーちゃんの説明があっても、僕自身が知らないのに……マーベラスさんは、端でのの字を書いてた。


次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ