表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

222/682

第222話 ムード壊され

お待たせ致しましたー



「皆さん、何をしているんですか!?」



 一世一代の大告白が成功したと言うのに!!


 ちょっと……キスとか初挑戦しようとも思っていたのに!?


 なんで、エディもだけど……トラディスさんにシェリーさんもこんなとこにいるわけ!?


 僕は怒ったよ!!



「マブダチとして、親友の恋路を応援するのは当然だろ?」


「良い笑顔で親指立てないで!?」



 なんで、グッジョブなの!?


 いつからいたかわかんないけど……どこから見てたんだ!?



「……ケントさん達を見かけて」


「なんか、デートぽいですし」


「噂にもなってたから、こりゃ追いかけねぇとな! ってね!!」


「……噂?」



 なんの事? と首を傾げると……エディは何故かニマニマし出した。



「Bランク冒険者のエリーと、ポーションパン屋のケントとの交際発覚か!? 似合わないわけがないとかなんとか。めちゃくちゃ噂になってんぞ?」


「へ?」



 お付き合いする前から……そんなにも噂に?


 エリーちゃんは目立つけど、童顔……だけど、一応顔の良いらしい僕まで?


 お似合い……と言われると、ちょっと嬉しいや。じゃなくて!?



「二人を見守っていた俺達は、早々にこっちに来たんだ。まあ、君ら仲のいいことで。さっきのケントの告白はなかなか良かった!」


「「うんうん!!」」



 納得しているところ悪いけど。


 エリーちゃんにちょっと目配せしたら……泣いていたんだ!?


 僕は慌てて駆け寄って、ぎゅっと抱きしめてあげた!



「エリーちゃん!? どうしたの!?」


「……み」


「み?」


「……見られ、たぁ!」



 そう言うと、ぐすぐすって……涙をポロポロと流していく。可愛いけど、恥ずかしくなったんだね……と背中とか頭をヨシヨシとしてあげたよ。



「大丈夫大丈夫。僕がいるよ」


「うぅ……ケントぉ」


「んま! 早速ラブラブですわよ、奥さん!」


「……そうですねぇ、奥さん」


「ですねぇ?」


「そこ! 何してんの!? ちゃんとエリーちゃんに謝って!!」


「「「はーい」」」



 全くもう。


 雰囲気を台無しにされたのはもう仕方がないとは言え。


 報告する手間も省けたし、そこはいいかな?


 けど、僕よりエリーちゃんにはきちんと謝ってほしいので……エリーちゃんが落ち着くまで撫で撫でタイムがしばらく続いたのでした。



「……うう。シェリー、トラディス……なんで」


「「……ごめんなさい」」



 どうやら、エリーちゃんは僕が好きな事を二人には相談していたようで。


 完全に怒ってはいなかったけど……もう少し違う方法あったんじゃ、とも言っていたが。



「……あたしも、シェリーの時尾行したから。おあいこね?」


「そうだったね!」



 なので、お互い様だとチャンチャンって丸く収まりました。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ