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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第179話 また壁に

お待たせ致しましたー

 またもや、壁にぶち当たっていました。



「……うーん」



 調理台の上には生地がある。


 正確には……『だったもの』。


 ふにょんふにょんでも、平たくも伸ばしていない……出たら目な生地の塊。


 いびつになったもの達の集合体だ。



「…………どうしよう」



 この生地の正体は……クロワッサン。


 クロワッサンの生地を、切った後の『残骸』なのだ。


 今までは収納魔法の中に入れてたんだけど……いい加減何にしようか取り出してみたわけです。



「何かに使えないでやんすか?」



 営業終わりに、僕が生地を取り出した後……カウルとラティストは自発的に片付けを買って出てくれていた。開発者兼店長の僕は、存分に悩むことが出来たわけで。


 けど、ちっとも思い浮かばないんで、うんうん唸るしか出来なかった。



「甘いものにしようか、しょっぱいものにしようか悩むんだよね?」



 ポーションパンとしての売り上げについては、特に問題はないけど。


 パン屋としては、定期的に商品を入れ替えたりした方が良いと思うんだ。


 僕はパン屋を営業したことは今までなかったけど、パン屋さんって定期的に商品の入れ替えがあったんだよね? もちろん定番は残しつつ。


 そんな悩みの中で、クロワッサンを形にする時に出る端切れ生地を思い出したわけです。



「……どちらもはダメか?」



 オープンキッチン内の掃き掃除をしてくれていたラティストが……食べたいアピールを表情に出しながら僕の方を見てきた。



「どっちも?」


「ああ」


「……手伝ってくれる?」


「もちろん」



 じゃあ、と言うわけで……紙に具材とかのリストアップをしていくことに。



「しょっぱいものだと……チーズにマヨネーズ系が良いと思うんだ」


「美味そうでやんすねー!」


「お肉系は……ハムがいいね。お魚だと燻製したシャケとか」


「…………タルタルソースもいいな」


「あ、それ採用!」



 三人寄れば文殊の知恵とやら。


 僕だけで悩んでたら何も浮かばなかったのに……皆いるとやっぱり違うね!


 生地の方は、オープンキッチン内にある……シーターって、文字通り生地をシート状に伸ばす機械があるので……これで綺麗に一枚の生地にしていくのだ。



「……いつ見ても、魔法のようだ」


「でやんすねー」


「僕としては、この世界での方が不思議いっぱいだよ」



 ちょっとだけ扱えるようになってきた魔法もだけど……ファンタジー満載の世界で生活出来るようになるとは思わなかったもん。


 綺麗に伸ばした生地は……クロワッサンのように二等辺三角形じゃなくて、少し長方形に全部カットしていくよ!!

次回はまた明日〜

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