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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第153話 神らの願望

お待たせ致しましたー


「───────……いーい、なあ……」



 水鏡を覗きながら……我は、ケントらが『ケーキ』を食べている光景を、恨めしく見つめていた。


 実に美味そうなそれに……我は久しく感じていなかった『ヨダレ』が出そうになったぞ!


 食べたいが食べられない!!


 神に食事は不要と誰が言った!?


 我とて、食べたいものは食べたい!!



『ダメですよ、神よ』



 こっそり、忍んで行ってみようかと考えていたら……白猫の御使がバッサリと切り捨ててきたのだ。



「……だが。ポーションでなくとも、あれは魅力的だ」


『魅力的なのはわかりますが……あの大精霊に、今度こそ殺されますよ?』


「う」



 たしかに……ラティストなら、やりかねん。


 と言うか、ラティストの方が食べ放題を満喫しているではないか!?


 効能のセーブは何とかしたんだから……ちょっとくらい。ちょっとくらい!!



『ダメです』


「まだ何も」


『いけません』


「……まだ何も」


『神が行かれるのはいけません』


「……うう……ん?」



 今、いくらか引っかかるような物言いだったような?


 よく、御使の顔を見れば……笑っていた。



『私が忍んで行き、お使いをしてきましょう』


「……良いのか?」


『神もですが、私も少々あの者のパンなどが気になっていたもので』



 クルッと、軽く回れば……白猫だった御使が、白髪ショートヘアの美少女に変身した。



「……頼んだぞ」



 絶対、あの美味そうなパンやケーキを手に入れて欲しい!


 ラティストには……きっと気づかれるだろうが、我が出向くよりはずっとマシだろう。



『御意。この姿の時は、シロトと名乗ります』


「よかろう。シロトよ……行くのだ」


『はっ』



 早く……早く手にしたいが。


 シロトはひとつ頷いて……我の前から瞬時にあちらへと移動したのだった。

次回はまた明日〜

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