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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第15話 パンの使い方?

お待たせ致しましたー

 作戦? と言うものを立てて。


 真昼間だけど……その事故物件とやらに、僕らは向かうことにした。


 僕は戦えないけど、対処法を知っている人間として。


 他にいるのは、カウル、エリーちゃんとロイズさん。ロイズさんは、今でこそ生産ギルドのギルドマスターさんだけど、若い頃は冒険者だったんだって。年齢も銀髪だから、非常にわかりにくい。


 は、さておき……目的地の事故物件。もとい、元パン屋さんの建物は……ぱっと見は煉瓦造りの可愛らしい建物にしか見えない。


 それ以外には、あちこちに『立ち入り禁止!!』ってこっちの文字で書かれているのが見えた。最初は絵文字とかの羅列に見えたのが……スマホの翻訳機能のように、サーっと変換されたんだよね?


 さすがは、イケメン神様と決めたチート言語特典だ!



「……ここですか」


「ここなのよ」



 エリーちゃんは、あんまり来たくなかったのか……少しげんなりって表情に。ロイズさんもしっぶい表情だ。


 カウルは僕の腕の中で、バイブレーションのようにブルブルしている……ちょっとくすぐったいけど、怖いものじゃ仕方ないもんね?



「レイスは中にいるのは確実だが……被害は存在のみだ。早いうちに解決したいが……ほんとに、さっきの作戦で大丈夫か?」


「何もしないよりはマシかと」



 作戦と言っても、至ってシンプル。


 僕とカウルの作った……ポーションパンを、そのレイスにぶつけるんだ。


 回復薬と言っても……薬が毒となる可能性があるんだ。聖なる力ではないにしても……悪を善に変える方法として使えれば……レイスは消滅するかもしれない!


 って……ラノベ知識を使った部分もあるけど。友人と一緒にやっていたゲームとかからかじった知識でもあるんだよね……。


 ふたりに話した時は、そう言う手段もあるのか!! って驚いてくれたけど。



「……ま。そうだな? 俺が先頭に立つ。エリーはしんがり。間にケントが入れ」


「はい!」


「りょーかい!」



 看板を無視して正面玄関から入ってみると……中は、昼間なのに真っ暗。窓があっても光が届いていない……これが、レイスの仕業なのかな?


 カウルがビクビクしているのを撫でてやりながら、ロイズさんの後ろについていくと……奥の方から、『おぉお』ってなんかうめき声みたいなのが聞こえてきた。



「ひぃ!?」


「カウル、落ち着け! ……近いぞ」



 ロイズさんは僕らが作ったオープンサンドを持って……レイスに向かって投げる体勢になった。はたから見ればシュールだけど……これも一応作戦なので仕方ない。


 だんだん音が大きくなってくると……ロイズさんから止まるように言われた。



「うひぃ!?」


「あれか!!」



 カウルが察知したのが早かったけど、ロイズさんも見えたようでパンを投げる体勢に変わる。僕はロイズさんの背後に立っているからほとんど見えないけど……なんか、異様に寒気を感じた!



「ロイズさん、間違いない!?」


「ああ! 早速……使わせてもらうぜ!!」



 ヒュンッと音が鳴ったと同時に……『おぉお』から、『ぎゃぁあああ!!?』って叫び声に変わった!!


 やったのか!? と思って、ちょっと横に顔をズラしてみたら……何故か、びっくりする出来事が起きていた。



「「「……は?」」」



 僕とロイズさんに、カウル。その三人の声が重なるのも無理はない。


 真っ黒い影から……人が出て来たんだもん!?



「え? どしたの??」



 エリーちゃんも後ろから出てきて、僕らの横に立つと……同じように『え?』と声を出した。

次回はまた明日〜

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