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そのグローブマスターは再び時を刻み始めた

作者: 黒楓
掲載日:2022/08/30

BLにはまり始めた頃、図書室の片隅で“同好の士”のミクちゃんと定規を片手に検証をした。


『オトコの()()()ってどのくらい??』って


私は自分のノートを犠牲にし、図に起こしての検証!!


この()()()なら

()()()()()()()()だよね!!


との有意義な結果を得たのだが…


当時の私は…

“自分に対して”の検証は全くもって抜け落ちていた。


そしてまた“硬度”に関する検証も()()()()()私達には気が付かない事だった。


そのミクちゃんは後に

「ウチのダンナ。酔うとまったく役立たずのフニャ●ン野郎!」

との言葉を吐くのだが…


それとは真逆のトラウマに

私は今も取り憑かれている。



私だって男の人とお付き合いをした事がある。

それも…

婚約までしたのだ。


そのオトコは綺麗な顔はしていたけど…いわゆる“チャラ男”で…


普通ならこんなドップリ腐女子など歯牙にも掛けなかっただろうが…


どうやら…

私の…その…えっと、“初物”の匂いを嗅ぎつけた様なのだ。


この手のオトコの思考(嗜好?)は複雑怪奇で…


ともすれば“そんな事”を嫌がる私をジワリジワリと“開発”するのが堪え(こたえ)られないらしく…


表向き?は婚約した段階では“オトナのキス”しか知らなかったのだけど…快感のスイッチを色々作られてしまった…


そんなこんなで


カレに連れられてエンゲージリングを選びに行って…


「『ズッキュン!くる』のがなくて残念だったね!来週は銀座の方に行ってみようよ」


こんな風に耳元で囁かれて夢心地の私は…腕を手を絡めているカレが…いつもと違う辻に私を誘導しているのに気が付かなかった。

まあ若気?の至りなんだけど…


気が付くとホテルの前で…

有無を言わさずスイっと中に入られた。


「ああ!!! いよいよなのか…」


先にシャワーは使ったのだけど


どこまで着ればいいのか考えあぐねて…結局下着着けてバスローブを羽織ったのだが…

後から考えるとこれもカレの劣情を刺激したらしい。


「ここ、ゲームもあるみたいだよ。やってみたら」


見ると、昔ハマってたテレビゲームなので思わずのめり込んでいたらシャワーから戻ってきたカレに後ろから襲われ“開発されたスイッチ”を押されて、喘えぎ大きくのげぞった。


そこから“始まり”だったのだが…


()()()()()()()時、激しい痛みに絶叫した。

それなのにカレ、“別”の声と勘違いしたのか、ずり下がろうとする私の肩を掴んで更に…

で、私はカレを蹴とばしてベッドの上を逃げまどい、挙句バスルームへ逃げ込んだ。


結局…ブンむくれたカレが酔って寝入ってから私はバスルームを出てホテルから逃げ出した。


大泣きしながら家に帰ると、冷えた体で風邪をひいたのか、そのまま熱を出して三日三晩寝込んだ。


婚約解消については、お母さんは私に対しての非難や小言、愚痴は一言もなく…カレやカレの実家にお詫びを入れてくれた。


それから何年も経って

今では

「孫を抱くのは諦めたから…代わりにお店をもう1軒持とうかしら」

私の隣で私の所蔵するBLマンガを読みながらこんなことを言う母なのだ…


話がすっかりそれてしまったが…

香坂くんの“元カノ”のインスタでカノジョと一緒に写っている現在の“婚約者”を見て…元カレと同じようなチャラさを感じて私の闘志は燃え上がり、カレを知り合いのテーラーへ引っ張って行った。


と、言うのは…昔のドラマよろしく“カレをプロデュース”することになったのだ!!


カレは細マッチョのスッとした顔立ちで…BLマンガで私が好みとしているタイプ!!


なので私は趣味と実益を兼ねて

「ククク、役得!役得!」とほくそ笑んでいたのだが…


ここはオーダースーツでピシッとキメさせよう!!



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「CAN●NICO super120 ルネサンスブルーは、綺麗だわ…」


オーナーが広げて見せてくれたその生地は素晴らしい色と光沢で…これを着こなすカレのイメージで私のBL脳は爆咲している。


「ほら! この子、胸あるでしょ!だから既製品だと不格好なのよ」

とか言って

どさくさに胸を触ってドキドキしているエロ親父みたいな私。


「このお尻で酒三杯呑める」ってどこかのマンガのセリフに激しく同意!!


「付き合ってくれたのでオレが奢ります」って申し出を

「割り勘ならいいよ」とふたりで入った居酒屋で…

仕事の話だけではなく…

カレの家族や学生時代の話を聞いたりして


ふと

「彼がクラスメートだったら、楽しかったのになあ」

なんて思ったりした。



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「オレ、腕時計はしないんです。スマホで事足りるし…そのうちスマートウォッチでも買おうかな…」


こんな事をのたまうカレの為に…私は希少のBLアニメのDVDボックスが積み上がっている脇の木製のケースを紙袋に納めた。


待ち合わせ場所にやって来たカレ


私を見つけ笑顔で駆け寄る。


「ああやっぱり素晴らしい色と艶! スーツも!そしてカレも!!」


私はカレを連れて時計屋に行き、箱の中身のコンステレーション グローブマスターの電池を入れ替え、カレの腕に合わせてベルトのコマを繋ぎ足してもらった。


この時計の持ち主となるはずだった元カレとは腕の太さが違うから…


ごめんね、この時計は元々エンゲージリングのお返しで元カレに渡すはずの物だった…


そんないわくつきの時計をキミの腕にはめてしまって


でもCAN●NICOのスーツととてもよく合って…時計のベゼルに光るのロゴもこれから会うチャラい二人組にはある程度の効果を上げるでしょう



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今回、カレがセッティングしたお店は和洋創作料理のお店で…堀ごたつ形式の個室だったが…「こんなところまで良く!!」って言うくらい掃除の行き届いていて…それだけで私の…店とそれを選んだカレへの評価は爆上がりだったけど…

カレが「これから結婚する二人のために」とお店にドンペ●を用意させていたのには驚いた。(もちろん経費はカレ持ちで…)

だってカレの給料事情はこの私が一番知っているから…

もう人のものになるコの為にここまでしてどうするの??


それに…私の事は“惺子(しょうこ)”か、それが言い辛いなら“惺子さん”って呼びな!って言っておいたのに…途中からいつもの“主任”って呼んじゃうし…


仕方ないから私が!!カレの事、思いっきり可愛がってあげた。

カレに溺れるみっともないアラサー女を演じて…あげた。


人がこんなにも要らぬ苦労をしてるっていうのに…何だろうねぇ コイツのスッキリした顔は…


先のお店で腕を組んで去っていく二人(きっとこの後はヨロシクヤるのだろうけど…)の背中を見送るカレが不憫で…私の行きつけの店に誘ったのだけど…


思いの他のこんな顔を見せられて

私、なんかイラッと来て…CAN●NICOのスーツの裾からちょっとエロっぽく指を這わせてカレの脇腹をしこたま抓って(つねって)やった。


「ちょっ!! イテテテテ!!! 何ですか??!! イテテテテ!!」


「抓ってるんですけど何か?」


「な、何かって? オレ何かしました??」


「何もしてないよ!!」


「えっ??!!」


痛みで顔をゆがめていたカレが驚きで真顔になる。


い、いや…違うのよ。その、何もしていないって…何かして欲しいって訳じゃなくて…

言葉が声にならないでドギマギする。


こんな状況!


慣れてないのよ!!


いくらアラサーだって!!


私はほぼ未経験の

“ほぼカニ女”なんだから!!!





。。。。。




イラストです。



惺子さん(案)




挿絵(By みてみん)







“ほぼカニ”ってカニではないけど、カニみたいな食品ですよね。


惺子さんは“ほぼ経験のない”自分の事をそれに模して卑下しているのです。(^^;)


お話、分かりづらいかな…


もしウケたら結末を書こうと思います。<m(__)m>



ご感想、レビュー、ブクマ、ご評価、いいね 切に切にお待ちしています!!<m(__)m>

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― 新着の感想 ―
[良い点] 2話目もおもしろかった(^o^) 続き、こーいこーい、早くこーい [気になる点] 連載じゃないなら前話を読んでなくてもわかるようにしてほしかったかも……。 前話を読んでても少し迷うとこ…
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