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瓜子姫と天邪鬼の冒険譚  作者: らんた
脚絆織上手の瓜子姫
97/122

第一話

 茶畑や桑畑が広がる。ここが瓜子姫が住む場所茶どころ入間の地である。同時に織物の産地でもある。瓜子姫を脅かさずに連れていくにはどうすればよいのだろう……。じっくり考えた末にいろんなものを贈物することにした。断られ続けても贈物する。それが一番であろうと。案の定瓜子姫は家で織っていた。そして返事は……。


 「鬼やさらい人かもしれないからダメ」


 という返事だった。


 「そこをなんとか。ちいとだけ」


 その返事に答えた時贈り物をする。


 ソルが贈った物。それは草履だった。ソルの仕えている神は脚の神である。このぐらいどうってことない。


 瓜子姫は逆にうれしかった。家の蔵には炭俵もあった。脱臭効果にもなっていた。これが秘訣だったのだ。


 「参考になるわ!」


 「じゃあ開けて」


 「ダメ」


 つれない返事だった。近所の氷川神社を通じて日々を報告する。


 門客神は「あせるでない。ただどうしてもダメと言う時はさらうしかない。あと七日待つのじゃ」と言った。


 ソルは言いつけを守った。そして七日が経った。とうとう家の扉が開いた。


 「貴方が門客神様の使い? そして鬼?」


 「そう、僕の名前はソル。そんなに遠くないけど大宮まで付き合ってくれる?」


 「いいわ!行く!!」


 「いろんな草履を見て創作の参考にしたい!」


 「ありがとう。絶対に後悔させないよ」


 想いが、通じた。


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