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瓜子姫と天邪鬼の冒険譚  作者: らんた
空を取り損ねた天邪鬼
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最終話

 一方、分身のほうの瓜子姫は突如来た天界からの使者に老夫婦は驚いた。もっとも数々の金品で瓜子姫を家から追い出すことに成功した。


 「婚姻の儀」があるということを名目に瓜子姫は連れていかれた。


 だが、嘘はたやすくばれた。


 「この瓜子姫天界人の反応がございません!」


 そう、天界の石をかざしても何も反応が無かった。泥人形である分身は本体に緊急の念を送った。


 本体のコウはさっそくそれを感知し、コウは水晶を見ながらまるで操り糸のような光の糸でもって操った。そして泥人形そのものを鬼に変えさせた。


 バキバキ音を鳴らしながら瓜子姫だったものが鬼に変わっていく。コウそっくりの天邪鬼だ。


 「やはり、この辺に出没している天邪鬼か! やれ!!」


 電撃や焔の術が交錯する!しかし多勢に無勢。コウの分身は捕らえられた。


 「八つ裂きにせい!」


 こうしてコウの四肢は馬に結ばれ、八つ裂きとされた。血しぶきがあがるかと思ったその瞬間! なんとコウだったものがどんどん泥となり溶けていく


 「これは……」


 「これは泥人形!」


 「本体はどこへ!!」


 水晶玉を見ながら笑ってる本物コウははるか遠くの奈良の空の上、空界にいた。


 「瓜子姫、間一髪だったね」


 「ええ」


 「これからこの寂しい空界を天邪鬼だらけにして立派な都市を作るぞ」


 「ええ!」


=終=


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