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第四話
事代主が祭られている神社にたどり着いた。二人はへとへとだった。そこに呪文を唱えてお伺いを立てる。すると声が聞こえて来た。
――コウ、失敗だったか。
――申し訳ございません。
――慌てるでない。東の大和国に、天津神の本拠地に我らの主大国主の写し魂である神が降りたと聞いた。
――本当ですか。
――そこに織姫も連れていくのだ。
「聞いたかい? 瓜子姫?」
「聞いたわ!」
――ここの神社の箱に入ってる隠れ蓑を使うのじゃ。大丈夫。2人分ある。
「隠れ蓑使えば、空を飛べて大和国までひとっとびだ」
神社の中に入って箱を開ける。たしかに自分が使っている隠れ蓑だ。もうひとつは万が一の時のための予備用だ。まさかその万が一になろうとは。
二人は空を飛び大和の国を目指した。




