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瓜子姫と天邪鬼の冒険譚  作者: らんた
空を取り損ねた天邪鬼
89/122

第一話

 「君がくうから織ったものは神力が込められている。織ったものに御印を付けて天空にある鍵を開ける。御印が鍵になる。そこから僕たち天邪鬼が奪われた土地を、厳密には空界くうかいを奪い戻す。そこに君を住まわせて居場所を確保する」


 「ええ……」


 「それって、侵略じゃ」


 「侵略したのは、どっちだい?」


 「あ……」


 「織ってくれるね?」


 「でも……」


 「君の異常な成長を止めることも出来るよ」


 「えっ?」


 「このままじゃ君はあと三年で寿命だよ。というか君は天邪鬼族にとって文字通り『鍵』として生まれて来た。成功したら、君も神様に戻れる。本当は、君も天邪鬼の血を引く織姫だよ」


「ええ?」


「だからこうして君を守ってる」


「これが御印」


 それは不思議な幾何学的文様だった。


 「君が織物ができる成長まで待っていた。というか守って来た」


 「してくれよね?」


 「ええ……」


 「後悔はさせないよ」


 二人の上には星が輝いていた。


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