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瓜子姫と天邪鬼の冒険譚  作者: らんた
砂丘を作り、神様を取り返した天邪鬼
83/122

第一話

鉢伏山はちぶせやまのふもとに急遽鬼の村を築いた。もっとも相手は天津神の軍勢である。


結界なんていとも簡単に破るであろう。時間の問題であった。


それに両親を殺された孤児の事も問題であった。


そこで男の子には桃が入った箱に載せ、女の子には瓜が入った箱に載せて引き取りたい大人の鬼が箱を拾う、誰も居ない場合は村で共同管理とすることとなった。


クムは瓜が入った女の子を拾った。織物を教えたらきっと収入を得ることが出来るであろう。クムは瓜姫と名付けた。なんてかわいらしい角を持った女の子なのだろう。


こうしてここは養父と地名が付けられた。まさに鬼の里子の村となった。


鉢伏山からは結界の石がかなり取れた。


伊豆七島に作られた鬼ヶ島から隠れ蓑の供給が途絶えていたため、自分たちで隠れ蓑を作ることに成功した。これがないと移動力も戦力は激減する。不幸中の幸いだった。


こうして養父の地の結界の力は強化された。生活再建の道がようやく見えて来た。


 が、つかの間の平和も打ち破られることになる。結界の強さを測る石を天津神は持っていたのであった。


 「天邪鬼の残党に告ぐ!! 御熊命を救いたければ海岸に来い!」


 「裏切り者の御熊命はここからはるか遠くの隠岐まで橋を架ける罰を与えることにした」


 「ちょっとでも休んだら電撃を与えるというおまけ付でな?」


 「待っているぞ!」


 すると天津神の使者はふっと消えた。


 「なんてことだ!!」


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