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元伝承
『ある日、婆ちゃんが川上から流れてきた瓜を拾って帰った瓜の中に姫がいた。瓜姫小女郎と名づけられた姫が機織をしていると、天の邪鬼がやってきて姫を連れ出し、木につるして自分が姫に化けた。天からの迎えが来たときに、正体が天の邪鬼であることがわかり、天車を持ってきた人は天の邪鬼をひきずり落として踏み殺し、本物の姫を乗せていった。』
松本孝三「本格昔話と植物-誕生・転生をめぐって -日本の場合」『研究と資料』通巻29号、2001年 pp11-31.より。
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日本唯一の男の子の瓜子姫伝承である岐阜の「瓜姫小次郎」伝承とかなり名前が類似しております。ですが、石川県の場合は「瓜姫小女郎」で女性なのです。しかし「郎」という字は「年若い男子」ですとか「野郎」って言葉でもわかる通り男という意味です。ということは女なんだけどかなりボーイッシュって意味にもなりそうとうなおてんば、あるいは傾奇者という意味にもなります。
なぜ、石川県でこのような名前の瓜子姫伝承が生まれてしまったのかわかりませんし、今後の研究課題になりますが、独自にアレンジして創作童話化しました。




