前へ目次 次へ 39/122 ~序~ 少年は逃げていた。なにもかもが嫌だった。天邪鬼は人間に雇われる形で暗殺や諜報活動に関わる。ゆえに王子と言えども暗殺や諜報活動に関わる。抜け出したものは「抜け忍」と言って王子と言えども始末される。しかしそんな血で汚れた毎日がもういやになった。鬼は津軽の国から逃げ、羽後の国仙北の地にやってきた。そして鬼は呪を唱えると人間に化けた。津軽の国の鬼の王子は南の国にて人間としてひっそりと暮らすことにした。 これは秋田の地に伝わる悲劇の物語。王子の名はセト。