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瓜子姫と天邪鬼の冒険譚  作者: らんた
百の眼を持った瓜子姫
118/122

元伝承

 久富盆綱曳というものが福岡県筑後市にあります。子供たちが黒ススを全身に塗って黒鬼に扮して綱を引きます。藁で編んだものを角に見立てます。この綱に幼少期に飢餓で死んだ魂をお盆の時に引き上げます。そしてご先祖として迎えます。八月一四日の盂蘭盆うらぼんに行われます。施餓鬼の一種です。子供の黒鬼ということは天邪鬼で間違いありません。寛永二〇年(西暦一六四三年)から行われたと言われています。盆綱は重さ四百キログラム、長さ二十メートルにもなると言われます。

 地獄に落ちた母を綱で引き揚げたという故事からならって始めたのですが、子供は悪事を起こして地獄や餓鬼界に落ちたのではありません。途中黒鬼たちは天神社で足踏みを行います。この足踏みで地獄に落ちたものを黒鬼が救うとされています。かつてはここで相撲を行ったのです。


 また近隣の久留米では日本三大火祭りとなる「鬼火」が行われます。病魔を赤鬼や青鬼に見立てて火で払うのですが実は鬼が去るとき「しゃぐま」に守られながら去ります。しゃぐまとは赤熊と書き天邪鬼の一種の事です。四国ではしゃぐまは座敷童と同等の存在で住み着いた家は栄えます。


 今回は筑後市の風習と瓜子姫伝承を混ぜる創作童話として作りました。

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