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瓜子姫と天邪鬼の冒険譚  作者: らんた
桃を取った瓜子姫と天邪鬼
105/122

第一話

 瓜子姫は洞窟の中を歩いていた。周りは亡者だ。


 「うわっ!! すごい顔!!」


 「近寄って来ないで!!」


 たぶん撲殺されたときのままの顔なのだろう


 (無様だ……)


 「はい、ここが渡し船の乗り場ね」


 (なんか案内人が居る。思ってたのと印象違うな)


 「君は四番」


 「君は六番の門」


 光を当てると色が変わる。色で判断してるようだ。羅刹と思わしき案内人が瓜子姫に光を当てる。


 「お! 君はたぶん不起訴処分だ」


 「不起訴?」


 「閻魔の裁きを受けなくて済むってことさ」


 「不起訴の場合は俺たち獄卒の羅刹官に正式に言い渡されるから」


 「はい、この札をもって。この先に行ってね」


 「はい、次の方~」


◆◇◆◇


 一気に人の数が減った。綺麗な神殿が見えてきた。あでやかな朱色だ。


 「木札見せて」


 瓜子姫は木札を見せた。


 「はい、不起訴の可能性がある人だね。こちらへ」


 木札をタッチすると門が開いた。


 「じゃあ六五番ね。呼ばれるまでこの椅子で座って」


 木札に六五の文字が浮かんだ。


 「はい……」


 周りは亡者だ。結構凄惨な殺され方をした人が多い。


 待つ事二時間……


 「六五番さ~ん。瓜子姫さ~ん」


 「はい!」


 「一五番の部屋にどうぞ」


 獄卒が案内する。


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