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瓜子姫と天邪鬼の冒険譚  作者: らんた
脚絆織上手の瓜子姫
103/122

元伝承・解説・あとがき

『子の無い爺婆が神に子宝を祈願する。爺は瓜畑で転がり、傍の瓜の中から女児を発見する。瓜娘と名づけて育てる。爺婆が芋取りに行った間にアマノジャクが来て、娘を炭俵に入れて棚に吊るし、娘に化ける。爺婆が帰って、三人で小芋を食べていると、カラスが「瓜娘化けた」と啼くので露見する。アマノジャクを殺して娘を救い出した。それ以降、カラスはずっと「瓜娘化けた」と啼くようになったという。』

(関敬吾「日本昔話集成(全六巻)」角川書店 1950年)


 いかがでしょうか?「炭俵に入れて棚に吊るし」の部分以外は入間市金子の話は典型的な瓜子姫伝承で天邪鬼成敗型です。でもそれじゃつまらないので金子の地の中心的役割となってる「金子神社」の主神牛頭天王の話と融合させて埼玉らしい物語に創作してみました。川越に出る山姥は後に「3枚のおふだ」に登場する小僧に退治される山姥の事です。つまり本作品は有名な西埼玉の伝承も混在させることにしました。


 今回の物語はいかがだったでしょうか? それでは別の瓜子姫伝承でお会いしましょう!


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