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七時間目

七時間目 二人のオモイ

 次の日、僕らは敵の来襲に備えながらも小屋で過ごした。今どのくらいの人数が殺されているんだろう。腐っても数日前までの友人だったはずだが、こうも簡単に殺せるのか。そう思うと寒気がしてきた。まぁ僕ももう四人も殺してしまっている。人のことはあまり言えないな。

 相馬は昨日の夜襲のことがよほどショックだったのかまだ顔を出してこない。まぁ無理もないだろう。僕が殺した様をその目で見てしまったのだから…。

 物音がした

 

 気が付くとそこには相馬が立っていた。やはり一晩中泣いていたのだろう。目が真っ赤に充血している。相馬は声もなく僕の隣に座り、ぽつり、ぽつりと話し始めた。

「実はさ……あの日、滝沢と青木が赤木君に殺されちゃうの、赤木君は見るなっていったけど……見ちゃったんだよね。ごめんね……でもね、私はそれでよかったと思ってる。まだ自分の中で吹っ切れてはないけどね…。

それとね、昨日あいつらを殺したときのこと、ありがとう。あのとき私、どうして良いか分からなくて…。赤木君の手が温かくて、とてもうれしかったよ……。」そう言った後、相馬はまた、静かに泣いた…。その時、僕は決心したんだ。

何が何でも相馬は僕が守る。そして二人で必ずゲームに勝って本土へ帰ろう…


 そのころ、本土の首相の部屋―――――。

「まだ四日しか経ってないぞ。何だこの減りようは。今年の生徒は成績が悪すぎるじゃないか。本当に生き残る奴がいるのか?」

この時点でもう残りチームは

赤木周平、相馬遥班

赤野義弘、琴弾加代班

上野隆弘、新岡真由班

佐野修貴、小川さくら班

本田翔、千草薫班

牧田コウ、天童美咲班

山田武、渚梨香班

脇谷健児、沼田香邪班

の残り8チームとなってしまっているのだ。

男達の話題はそれだけではなかった。赤木周平と相馬遥のこともあった。

例年ならば男女の関係は崩壊し、それぞれが言葉も交わさぬまま脱落していくばかりだったというのに、この二人は違う。それぞれが連携し生き残ろうと最大限努力している。このチームは生き残ることが出来るな。そう男達は考えていた。



長い間お待たせしまして申し訳ありませんでした。

P.Nを瑠璃色の堕天使に変えました


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