十一時間目・エピローグ
十一時間目 帰還とフクシュウ
そのあと、僕は迎えに来た小島につれられて二神島を後にした。相馬の亡骸は丁寧に森の中に埋めた。僕はまた涙が溢れ出した。
「これから首相にお会いして頂きます。首相からじきじきにお話があるそうなので」そうかよ。だったらそいつを殺してやる。それが僕に出来る、死んで行ったみんなの……仇討ちだ。
「よく来たな。赤木君。生還おめでとう。」
首相官邸に入った僕をでっぷりと太った首相が迎えてくれた。
「別に嬉かないよ。だってここには、本来一緒にいるはずのやつが一人、居ないんだから……」
「?誰だったかな、それは。………あぁ、あの相馬とかいう奴か。あれはアイツが馬鹿だったんだ。まったく、間抜けな奴だ。あいつのせいで私の儲けが半分に減ってしまったんだ」
「……………」
異常に腹が立った。あいつの死はそこまで軽く見られていたのかと改めて感じた。この醜い豚に……。
「おい、おっさん。あいつ…相馬は死ぬ前になんて言ったかわかるか?復習してやってくれ、だ。」
「何を言ってるんだ。赤木君。私をどうするつもりだ…。」
「じゃあな。総理、いや、汚い豚。今まであんたらの道楽のために死んだみんなのためにも。死んでくれ」
僕はあらかじめ持っていたナイフを深くそいつの太った体に数回、つきたてた。そしてとどめに、喉元をかききった。首相は死んだ。僕の復讐は、終わった…。
エピローグ
その後―――――
「衝撃の事件を起こした赤木周平はその場で射殺されました。」ニュースキャスターが淡々と告げていた。それを聞いていた僕、泉シゲルは何があって、何がこの少年を変えたんだろうかと思った。そのあとすぐ首相は変わって今は違う、誠実そうな人が首相をやっている。まぁそんなことは置いといて…。
今日はその日からちょうど一年が経った日だ。今日、僕たち三年B組は学校から緊急の召集がかかっていた。どうやら僕たちのクラスだけらしい。僕は期待に胸を膨らませ、家の玄関を出た………。
END
ふぅ。終わったよ~。(わさ●ーフ食べながら)
次のお話は黒い執事さんのはなしでふ。
よろしくお願いしまひゅっ。
初めてのファン小説になります。