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キミと同じ空を見ている  作者: 林 琴美
第1章 ―3人+1人―
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第1話 ―松井 せりな part1―

 一人目のヒロイン、松井 せりなちゃんの登場です!よろしくお願いします。

  1


 私が大好きな『空の秘密基地』で、同じ空を見ている男の子と、女の子。二人とは一言も話した事はないけれど、心の距離は近い気がする。


 町の少し小さな山をちょっと登った所にある、空を見るためにつくられた(と思う)森の中の古い場所。私は毎日学校が終わると、小学校を入学してから約五年半の付き合いになるサッちゃんとかりんと別れ、家に荷物を置き、あの『空の秘密基地』に駆けて行く。山の中といっても360°ほとんどひらけているので、私が大好きな『丸い空』を存分に味わうことができる。

 そして、私が行くといつもいるのは、あの男の子。顔立ちは結構かっこ良い。たまにフッと目が合う時があるから、顔が赤くなる。そしていつも私が来てから走ってくる女の子は、小柄でかわいい。その子は、空を見る時暗い顔をする。何を悩んでいるのだろう?少し聞いてみたい気もする。この子とも目が合う時がある。でも、小柄でかわいい顔に似合わずシャイみたいで、すぐに目をそらされてしまう。二人共、多分私と同じ小五ぐらい…だと思う。一言も話したことは無いけれど、平日はほとんど一定時間だけ一緒にいるのだから、他人という気がしない。今の私達のように、昔の人もこの『空の秘密基地』の石碑と場所を見つけ、空を見ていたのだろうか。それを、この2人と調べてみたい気もする。

 そう思っているうちに、日が暮れそうになってきた。そうするといつも最初に帰って行くのは、あの男の子。その背中を見送りながら、女の子の方を見る。女の子が帰ろうとすると、私は駆けて行く背中に小さく手を振り、その後を追うように私も駆けて行く。



  2


「おはよーせりな!」

「おはよう!サッちゃん、かりん!」

 今日もいつものようにまつ木小学校きしょうがっこうの五年二組の教室に、元気よく入っていく。ちなみにこの学年は三クラスで、今年もサッちゃんとかりんとは同じクラス!

「あっねぇ、せりな。最近、私達と遊んでるってウソついて、どっかに出かけてるみたいなんだけど。ねぇ、どうなの?」

 …!

 …ついにお母さん、そして二人にもバレてしまった…。サッちゃんの目力に追い詰められる。

「えーと…。」

「せりな、最近私達と遊んでくれなくなったよね。親はその逆って思ってるみたいだけど。ねぇ、どうなの?」

 かりんのキュートな顔が、いつもに増して、怖い。でも、『空の秘密基地』の事は、二人にも、お母さんにも教えられない!!でも、ウソをつくのは嫌!だから…。

「あっあの…。」

 何かいい『半ウソ』は…! あっ!

「ひ…秘密基地をつくろうと思って。三人で。で、どんな場所がいいかなーって、毎日見に行ってるの。」

「は?」

 二人共、キョトンとしてる。…でも。

「なーんだ!もう、相談してくれたら良かったのに~!」

「でも、私達へのサプライズだと思って、内緒にしてくれてたんだよね。」

「あっ、うん。そうなの。」

 かりんのおかげ(!?)でとりあえずギリセーフ。

「じゃ、これから、三人でつくろうよ~。毎日!」

 サッちゃんが元気よく言う。毎日…?

「毎日!いいね~。せりなはどう思う?」

 かりんに言われた。でも、毎日って…。『空の秘密基地』に、行けなくなっちゃう…。

「私は…。」

 そう私が言いかけた時、「はい、席ついて~。」と担任の亜美先生が入って来た。かりんとサッちゃんとは、「また後でね。」と早口で約束した。 ―つづく―

 



 次回も、頑張って書こうと思います!お楽しみに。

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