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俺と奴隷少女の異世界生活  作者: 柊 ヤマト
第二章 街からの脱出
8/22

バイト、始めました

朝だ、外では鳥が鳴いている。

時計塔の中では外の景色が見れず、少し寂しかった。


俺の上ではレディアが裸で寝ていた。

昨日の夜の事を思い出し、恥ずかしくなってくる俺。

行為をしている時にエロゲの主人公のセリフまんまを言っていた。

ここが異世界じゃなきゃ俺は自殺しているぞ。


「おはようございます、ご主人様。昨日は激しかったですね…?」


「おはよう、レディア俺は昨日、本気になりすぎて疲れたわ。」


とりあえず今日はお金を稼いで生活に必要な物を買う必要がある。

残念ながらお金が足らず、朝食抜きの生活だ。

レディアには仕方ないが、我慢してもらおう。


「じゃあレディア、行ってきます。」


「いってらっしゃいませ、ご主人様。」


完全に新婚さんみたいだった、ぶっちゃけもう結婚しても良くない?と思うが唐突に結婚しようとか言うとレディアも嫌だと思うし、てかまだ俺16歳だし?この世界の結婚が出来る歳が何歳かは知らんが絶対に16では結婚は無理だと思う


「おーいあんちゃんこっちだこっち!」


俺がバイトで働いている店のおっちゃんが出てきた。


「おはようございます」


「おう、おはよう!実はな今日は皿洗いを4時間やってその後少しお使いをおねがいできねえかな?」


お使い…?まあどうせ食材の買出しだと思うが。

今の時刻は10時皿洗いを二時間した後昼食だが、その時レディアに昼食を渡しに行かないとな。


「そんじゃみなさん今日もよろしくお願いします!」


「「お願いしまーす!」」


このおっちゃんの掛け声から仕事は始まる。

さあ、皿洗いの時間だ。



「おうあんちゃん今日も良い皿洗いっぷりだな!ほらよ昼食だ、いっぱい食べな」


おっちゃんはそう良い、チャーハンみたいな物?(チャーハンだがこの世界では何と呼ばれているかは不明)を俺に作ってくれた。

量がかなり多く、俺とレディアで分けるには十分すぎる量だ。


「店長、出前用の木箱、使って良いですか?」


「良いけどよ、何に使うんだい?」


「家でおなかをすかせて待っている人に届けにいきます。」



「レディアー昼食だよ」


「ご主人様!ありがとうございます!私のために…」


レディアと俺は目の前のチャーハン?を一緒に食べる。


「ご主人様…本当に申し訳ないです、ご主人様が働いて、私がお留守番なんて…」


レディアが下を向いて話しかけてくる。


「まあいいよ、今はあの金髪から逃げてるんだし、むしろレディアが無事で俺はうれしいよ?」


「ご主人様…」


レディアは頬を赤くしながら見つめてくる。

分かりやすい子だなぁ…そこが可愛いんだけどね!


「レディア、ここにいるとき暇だろう?ここ、ランタンだけで何も無いんだから」


「大丈夫です、ご主人様。私が求めてしまったら迷惑をかけてしまうので」


「そ、そう?」


とかレディアは言っても暇だろうし、給料を貰った帰り道で何か買おうかな。

あ、その前に毛布を買わないと。夜何も無しじゃ流石に寒い。



夜になった。

俺は5金貨を貰ったので、生活に必要な物を買い揃えていった。

おっちゃんから任されたお使いは天井裏にいるネズミの駆除だった。

駆除するのに時間がかかってしまったが、3金貨貰えたので達成感はあった。


さあまずは毛布を買おう。

まずは毛布で4金貨5銀貨になる。

おっちゃんから木箱を貰ったのでそこに入れる。

次に鍋と簡易コンロ、食材、食器、飲み物。

これで全部使った、帰ったらきっとレディアは喜ぶだろう。


「ただいまー」


「おかえりなさいませ!ご主人様!どうしたんですかその大荷物!」


「見てごらん。」


レディアは木箱の中身を広げ、大はしゃぎしていた。


喜んでくれてよかった。




晩飯はレディアが作ってくれた野菜炒めだった。

小さい頃母から教えてもらったと言っていたが料理は7年ぶりなのにかなりおいしかった。


「なあレディア、野菜炒め以外に料理は作れるのか?」


「作れません」


「え」


「作れません」


今度おっちゃんを紹介しようかと言ったら、「是非!お願いします!」

と言っていたので休みの日、紹介することにした。



その夜、毛布に包まれたレディアが顔を真っ赤に染めながら寄り添ってくる。


「あの…ご主人様、私切ないんです…お願いします、抱きしめてください」


レディアは本当に15歳なのか?この世界の女性はみんなこうなのかと思う。


「分かったよ、抱きしめればいいだろ?」


レディアをぎゅっと抱きしめる。

レディアは安心したのかすぐ寝てしまった。


この先何が起こるか分からないが近いうちにまた最悪なことが起きるだろう。

その時、俺はレディアを守れるか不安だった。



ーーー商人視点ーーー


ここの所最悪な事ばかりだ、売れない奴隷どもに希望を与え、最後に絶望を味あわせ殺す。売れない奴隷どもの処理にはやはりこれが良い。

だが、私は失敗を犯してしまった、あの女を逃がした事だ。

町中どこを探しても有力な手がかりはなかった。

唯一の手がかりは服屋を訪れていた事。

それだけではあまり役には立たない。

一体どこに逃げたのか。

絶対に見つけてやる。見つけて、殺してやる。






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