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俺と奴隷少女の異世界生活  作者: 柊 ヤマト
第一章 奴隷少女との出会い
6/22

奴隷少女は主人に惚れる

「♪~♪」


レディアと共に服を買いに時計塔をでて、服屋まで移動する途中。

俺はあの商人の仲間がいないか警戒をしていたが、怪しい奴はいなかった。


ここは服をたくさん扱っている店だそうで、案内をしてくれた女性に礼を言う。

「ご主人様!たくさんの服ですね!」


「そうだな、とりあえずまともな服を買うか」


7年も薄着一枚だなんて普通なら信じられないが7年間も奴隷をやっていたのでは信じるほかがない、それ以前にこの子が嘘をつくとは思わなかった。


店は大きいテントの中でかなりの服が置いてある。

中は女性客ばかりで男は俺だけだった。


「ご主人様!こんな服はどうですか?」


垂れ下がっている布からレディアが出てくる。

白いワンピースを着ていてとても可愛かった。


「おー!可愛いな」


この白いワンピースには値札が付いているがこの世界の字は読めない。

なぜ日本語で会話できているのか不思議なくらいだった。


「あっありがとう…ございます」


頬を赤くしながら布に布に口をうずめるレディア

畜生…可愛すぎる、まるでギャルゲのシチュレーションだ。

この子が日本にいたらなぁ…結婚してぇなあ…

なんて妄想していると店員が話しかけてくる。


「あの…お客様?そのワンピースは5銀貨となっております。」


「あ、しゅいませんちょっと待って下さい」


噛んだ、妄想にふけってしまい噛んでしまった。


「あ、どうぞ5銀貨です」


「ご購入ありがとうございましたー」


残る所持金は2銀貨。

晩飯を調達しなければ。


帰り道。

レディアが俺に話しかけてくる


「ご主人様…ありがとうございます、こんなに可愛いワンピースを着れて、私は幸せです…」


「いいよいいよ、気にすんなって。それより晩飯何食べたい?」


なんかレディアが最近俺と話すたびに頬が赤く染まっているのはなんでだ。

熱でもあるのか?熱だったらやばくないか?


「私はご主人様から頂けるだけで十分です」


「そんな事言うなって、正直に食べたいもの言ってみ」


「じ、じゃあ…ハンバーグ…」


ハンバーグの部分だけとても声が小さかった。

てかこの世界にハンバーグがあるなんて、この世界に来て一番安心した気がする

だが残る銀貨は2枚、もしかしたら一人分出すので精一杯かもな。

まあその時はレディアにあげるか。


「じゃあ、ハンバーグ食べに行くか!」



飲食店を回るとレディアが「ハンバーグって書いてあるのでこっちです。」

と行ってきたのでレディアについていった。


木製の店だった。

中に入ると一般の客がいて、俺とレディアは奥の方の席に座った。


「いらっしゃいご注文は?」


「すいません、ハンバーグっていくらします?」


「2銀貨だね」


今日はついてる

ぎりぎり足りた。無一文になってしまうがまた明日皿洗いをすればいい。


「じゃあハンバーグをひとつ、この女性に」


「あいよ」


「待って下さいご主人様!私は奴隷です、私は我慢できるのでご主人様が召し上がってください」


「レディアもうレディアは自由なんだから奴隷じゃない前から思っていたけどそのご主人様って言い方はやめないの?」


俺はずっと疑問に思っていたことをレディアに言う。


「いえ!私はまだ奴隷です、自由になったとはいえ、まだ奴隷なんです、」


そう言ったレディアは急に背中を向け、きれいな肌を露にする。

しかし俺は背中にあった紋章に気づく。


「これは…?」


「これは奴隷の紋章なんです。これがある限り私は奴隷なんです」


「紋章なんか関係ない!レディアはレディアだろ?奴隷とかそんなのどうでもいい!いいか、今度からは奴隷とかは無しだ!」


「ご主人様…うっうっ」


急に泣き出したレディア、しまった言いすぎた

ああ最悪だ、俺は女の子を泣かしてしまった。


「ご、ごめん!言い過ぎた!本当にごめん!…あれ?」


「奴隷とそんなのどうでもいい奴隷とかそんなのどうでもいい」


俺が言った言葉を頬を赤く染めながら小さく言っているレディア


「おまたせしましたーハンバーグでーす」


レディアの前にハンバーグが置かれるがレディアは上を見上げてぼーっとしていた。

「レディア?ハンバーグが冷めるぞ?」


「あっすいません、ご主人様!いっいただきます!」


相変わらずご主人様って言い方は変えないらしい。

多分言っても無駄なのでもう言わないようにする。


「おいしい…お肉…やわらかいです」


笑顔になっているレディアを見て最初に出会った時を思い出す。

あの、目に光が無い少女の顔を。

良かった、本当に。

てか可愛い、レディア超可愛い。



時計塔にて

「ご、ご主人様!」


「な、なに?」


寝る直前になり、まだ布団も無いので俺とレディアは床で寝る事にする。

レディアは俺の目の前で正座をし、自然に目が合ってしまう。

なんだこのシチュレーションは!!

レディアがめっちゃ色っぽくみえる!


「あの!ご主人様!わ、私は商人に追われていて、仕事もできず。ご主人様に苦労をかけっぱなしで、な、なにか手伝えることは無いかと思いましてっ!」


レディアが顔を真っ赤に染めながら言ってくる。


「う、うん」


「あのっ、夜溜まっていらっしゃったら!わ、私を抱いてください!」


oh…俺、異性経験が無いDT何ですが異世界に来て卒業ですか・・・!


顔を真っ赤に染めたレディアがずっとこちらを見てくる。

くっ…可愛いし、タイプだからなぁ…

女の子が意を決して言ってくれたんだ。断るわけにもいかない。


ありがとう異世界!ちょっと出かけてくる!




お分かりかもしれませんがレディアは楓の事が大好きになっています。

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