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俺と奴隷少女の異世界生活  作者: 柊 ヤマト
第一章 奴隷少女との出会い
1/22

プロローグ 異世界移住券の当選者

更新頻度はなるべく早くするつもりです!

今回が初投稿なのでよろしくお願いします!

「あーあ…まったく今日は散々だ…」


坂道を自転車で下りながら俺、宮野 楓は今日あった出来事を思い出しながらそうつぶやく。


今日は俺の待っていたギャルゲーを買いにゲームショップに行ったのだが、どこも売り切れで結局隣町まで行き、ギャルゲーを買うのに4時間もかかってしまっていた。


「くそ、こんな事なら予約しとけば良かった…おかげで無駄な出費が…」


初回購入特典がネットでは貰えず、なんと店でしか貰えないと言う糞仕様。

そして店に行くのがめんどくさくて明日明日と言っているうちにとうとう発売日になってしまった訳だ。


「もう真っ暗になってんじゃねーかよ……ん?」


ズボンのポケットがブルブルと震えている。

電話だ。どうせ親からの電話だろう、もう少しで家に着くからわざわざ取る必要もないな。

そう思った俺は早く家に帰りたいのでさらに自転車を加速していった。




「ようこそ!死後の世界へ!」


気がつけば俺はイスに座っていた。

目の前にはいままで見たことの無い美少女が手を大きく広げながら笑顔でそう言ってきた。


「おめでとうございまーっす!見事当選に当たった楓さんには異世界移住券を差し上げます♪」


・・・・・ん?何を言っているのかなこの頭のおかしな子は。


「酔ってんの?」


「なっ…誰も酔ってなんかないよ!君は異世界に移住する権利を抽選で獲得したんだよ?覚えてないの?」


何を言っているんだこの女

異世界に行く権利を抽選で獲得したとか俺、そんなのに身に覚えないんだけど…


「人違いじゃないの?」


「そんな訳無いよ!確か特徴と名前が一致してるはず……」


どこから出したのかメモ帳をパラパラめくっている美少女。

そしてなにやら青ざめた顔をしてこっちを見る。


「…間違えたんですよね?」


「はいぃぃ人違いですぅぅ…本当にすいませんうわあああんん」


とりあえず俺は早く家に帰ってギャルゲーがしたかったので泣いている美少女に言った。


「帰っていいですかね…」


「むりですぅぅ一回死後の世界に来てしまうと前の世界では死んだ事になるんですうぅぅ」


その時俺の脳内は静止した。

俺が…死んだ?


「じゃ、じゃあ俺はどうなるんです…?」


「ぐすっぐすっ、えっとぉ…異世界に移住して貰うしか…生きる方法は無いんですよぉ…」


嘘だ嘘だ絶対に嘘だ。

俺は出口を見つけるため、部屋を見渡した。


「あった!」


この美少女の言っている事は嘘…絶対嘘だ!

異世界とか馬鹿げてる!

俺は出口へと真っ先に走った。


「待って下さい!まだ話が!」


「知るか!じゃあな!」


俺は美少女が何かを言う前にドアを開けた…!


「あれ?」


そこは砂漠だった。

あたり一面の砂 砂 砂。



そこは異世界だった。



ありがとうございました。


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