第7話 A girl and a journey of the gods(少女と邪神の旅)
短めに書いたつもり!でいる。 うん、多分短い・・・?
ゆさゆさと揺られている中・・・。
夢なのか、夢じゃなく現実かあいまいであった。
だけど、これは・・・。
そう思い、目を開けた。目の前に映ったのは青い背中だった。
ところどこに黄色いラインが入っている。
この人は一体誰だろうと思い、その人に言った。
「あなたは一体・・・、誰・・・?」
ピクっと反応するとこっちに向いた。
「起きたか」
あ、この人は・・・。 え?あれ?
ハッと目を覚まし、今の状況を見た。
今の状態は・・・。
おんぶをされていた。 一体何故・・・?起こしてくれれば良かったのに・・・。
そう思っているとその人が言った。
「ちなみに何回も起こしたが結局寝るから、俺がおぶってるんだぞ?」
「え!? 本当ですか!?」
「ああ、本当だ。 起こしたら、はいぃ・・・、おきましたぁ・・・って言ってまた寝たんだから? しかも、三回も」
それを聞いた少女はカァ・・・ッと顔を赤くして言った。
「すみません・・・。レイスさん・・」
少女が言うとレイスは正面を向いていった。
「メイヤ、別に気にしなくていい。 本当に早い時間だったからな」
「・・・・・、ありがとうございます、レイスさん」
そういうとレイスは立ち止まり、道にある一本の木に向かった。
なにか用事があるのかと思うとレイスに聞いた。
「あの?何かあそこに用事でも?」
無言で木に近づいて行くと、レイスはメイヤに言った。
「メイヤ、木についたら降りてくれるか?」
「え?あっはい・・・・って! 今下ろしてくださいよ!!」
「ん?ああ、そうだな。 悪かったな」
そういうとレイスはその場でメイヤを下ろした。
そして、メイヤと一緒に木に向かった。
「着きましたね。・・・・、ここで何をするんですか?」
メイヤが言うとレイスは腰につけてるバッグから何かと取り出した。
「魔石ですか? 何をするんですか?」
「まぁ、とりあえず座りな?」
「あ、はい」
レイスに言われるとメイヤはその場に座った。
座る動作がスカートをキレイに整えて、正座をするように座るのを見て思う。
お嬢様なんだなぁ・・・。
レイスに視線気づいたメイヤはレイスに言った。
「あの?私・・・、なにかしましたか?」
「いや、何もしてないから安心してくれ」
そういいながら他の魔石を何個か取り出した。
そして、魔石からフライパンなどが出てきた。
それを見たメイヤは言った。
「これ!倉庫魔石って言うんですよね!」
「ん?ああ、そうだが?」
「私、これを見るは初めてなんですよ!」
目を輝かせながらメイヤは魔石を見ていた。
まぁ、確かに倉庫魔石はかなり高い値段で売られている。
だが、レイスは買ってはいなかった。
「これどうしたんですか? 貰ったんですか?」
「いや?俺が作った」
「あー、作ったんですか。 それは凄い・・・・って、えええええぇえ!?」
物凄い驚き方したな、オイ。
口をパクパクしながらメイヤは驚愕の表情をしていた。
「よく、作りましたね!? 魔石から構築術式を組み込むのが一番の難しいといわれているのに!」
この世界は魔石無くては生きれない世界に変わっていた。
火を出す発火魔石、電気を生む発電魔石、それをあらゆる用途に使うためのコンセント的なマルチ魔石。
そして、武器を収納、術式を使うための魔石、そして、倉庫魔石。
この世界にはまだ魔石は色々あるが、このくらいにしておこう。
倉庫魔石。 これは、魔石によって収納できる数が変わる。
A+ランクまで行けば、大きさ、重量関係無しに100の収納が出来る。
Aランクだと重量制限がかかる。B+ランクは大きさ、重量に制限。
Bランクだと収納数が40で大きさ、重量制限がつく。
Cランクはもはやお話にならないかも知れない。
20までしか入らないのである。
魔石も大変だが、この魔石に構築術式を組み込むのに時間がかかる。
構築術式を組み込む際に必要なものが、魔石が二個である。
1つは構築するための魔力だけの魔石。
もう1つは構築させるための空の魔石である。
構築術式を展開させ、空の魔石の解読をし、構築をしなければならない。
もしも1つでも間違えれば魔石は粉々に砕け散ってしまうのであった。
そんな中レイスはA+の倉庫魔石を二つ持っていた。
「わぁ・・・、本当に凄いですね!」
フッ・・・と笑い、レイスはメイヤに言った。
「ほれ、少し下がりな? 朝ごはん作るから」
「あ、ハイ! そういう事だったんですね」
そして、レイスは倉庫魔石を展開させ、中の物を選択して物を出現させた。
・・・・、どこのゲームだよ。と思うだろう・・・。
俺も思ってる、安心してくれ。
そんなこんなで目玉焼きベーコンを作り、トーストの上に乗せ、メイヤに出した。
これまた反応が面白い。
「お・・、おぉ・・・」
目をキラキラさせながらベーコン目玉焼きトーストを見つめていた。
そして、メイヤはレイスに言った。
「これは一体なんていう料理ですか?」
「ん?ベーコン目玉焼きトーストって言うものだが?」
「なるほど・・・、で、どうやって食べるんですか?」
ガックシ・・、オイオイマジか。
さすが、お嬢様だな。
「それはそのまま丸ごとかぶりつくだけだ」
「かぶりつくんですか!?」
レイスの発言に驚かされるメイヤであった。
当然である。こんな料理を初めて見て、そして食べ方が丸かぶりというのだから。
メイヤにとって衝撃的なことだった。
メイヤはベー・・・、面倒なのでBMT(ベーコン目玉焼きトースト)と名づけよう。
そして、メイヤはBMTを持ち、少し戸惑いながらかぶりついた。
その瞬間、メイヤは時間が止まったようにピクリとも動かないでいた。
レイスはそれを見ていた。
「お・・・」
お? なんだ? まぁ、予想はつくが・・・。
どうせ。
「美味しいですッ!!!」
おいしい!だろうに。 ほれ、当たった。
「凄いです! びっくりです!」
「そうか、良かったな」
「はい!!」
そのままメイヤはBMTをガツガツと食べていた。
それをレイスはカバンからリンゴを取り出し、食べながら見ていた。
リンゴを食べていると後ろから気配を感じた。
その瞬間、レイスは振り向くと同時に大剣を出した。
「ちょちょちょ!!! レイス!ワタシワタシ!!」
そこには白夢がいた。
「・・・・、何でここにいる?」
「ワタシもご飯欲しいネ」
「・・・・」
そんな話をしていると、メイヤがこっちに気づいた。
「レイスさん、その方は一体・・・」
「・・・・、なんでもない」
そういうと白夢は言った。
「何でもないはひどいネ、あんだけ激しくもと―」
「それ以上喋るなら、その顎をタタッ切る・・・」
白夢の口に大剣を突きつけていた。
白夢は顔がサァー・・・っと顔が変わり、レイスに言った。
「アハハ、ごめんヨ。冗談だネ」
「冗談でもやめろ」
そういうと大剣を下ろして、どこかへ消した。
そして、メイヤがレイスに言った。
「レイスさん!!」
「あ?何だよ?」
「あの人に謝ってください!」
「・・・・、何故?」
プゥーっと頬を膨らましながら言ってきた。
なぜ、怒られてるし・・・。わからん。
「何故って! 女の子に剣を向けるのはひどいですよ!!」
「・・・」
「謝ってください」
「・・・・」
目を逸らした。 だが、わざわざレイスに目を合わせるように歩いてきて、言った。
「謝ってください」
「・・・・」
そして、またやる。
「謝ってください」
「・・・、はぁ・・・」
頭をボリボリかいて、白夢の前に行き言った。
「悪かったな、これで良いか?」
「ハイ! それで大丈夫です!」
はぁ、とため息をつくと白夢が言ってきた。
「ハハ、どんまいネ」
「誰のせいだ。誰の」
アハハと笑いながら言ってきたが。
グゥ~っと、白夢のおなかがなった。
「・・・、レイス。ご飯を・・・」
「はぁ・・・、ほらよ」
そういうとレイスはバッグから、携帯食料を白夢に投げ渡した。
それをキャッチし、袋を開けて食べた。
「んー!美味しいね!」
美味しいと聞いたメイヤは白夢に近づき、言った。
「本当ですか! 少しもらえますか?」
「んー、良いけど。等価交換ネ」
「等価交換?」
「等しい価値を有するものを相互に交換することネ。だから、そのトースト少しとこれで交換ネ」
「あ、ハイ! どうぞ!」
「うん、じゃあ、貰うネ」
そういうと白夢はBMTを食べた。
食べ終わるとレイスに近づき、手を掴み行って来た。
「レイス、俺と結婚してくれ・・・」
「アホか」
と言って、軽くチョップをかました。 それを見たメイヤは笑った。
そして、白夢は笑っているメイヤの口に携帯食料は一口分を放り込んだ。
「んぐ、モグモグ。 ―! 美味しいです!!」
にひ~笑いながら白夢とメイヤはレイスを見て言った。
まさか・・・。
「「レイス、俺と結婚してくれ・・・」」
「アホ共が・・・」
メイヤには軽いチョップを食らわし、白夢にはチョップを振り下ろした。
ズビシ!っと言う音がした。そして、白夢は頭を抑えながらうずくまっていた。
それを見ながら笑うメイヤである。
普通のこうけいなら幸せな旅のこうけいだろう。
だが、俺は邪神だ。
この幸せは、違うものだ。 だから、今は奴を・・・、サガを倒す。
それだけだ・・・。
そんなことを思いながらメイヤを見て、白夢に言った。
「白夢、話がある」
「大事な話カ?」
「まぁ、大事だな」
「分かったネ」
そういうと白夢はポッケから心話ホンをとりだした。
「心話ホォ~ン」
「・・・・・」
どこぞの昔の青いロボットだよ・・・。
心話ホンを白夢からぶん取り、耳につけた。
「スルーか、悲しいネ」
「いいから早くつけろ」
シュンとしながら白夢は心話ホンを耳につけた。
『白夢、今から金を渡すから、メイヤの服とローブを買ってきてくれ。ローブに限ってはジャマー性能の高いので頼む』
『別に良いが、何故私ネ? それにジャマー性能が高いとなると値段も上がるネ』
『後方から、大部隊がこっちに来ている。もう言わなくて良いな? 金はかまわない。これをもっていってくれ』
そういうとレイスはバッグからギン袋を白夢に渡した。
白夢はいくら入ってるか確認すると。
『びっくりネ。こんだけあれば良い買い物が出来るネ』
『頼む、できればもうすぐに先に街に行ってきてほしい』
『分かったネ。んじゃ』
『まて、報酬として金を少しそっから持ってても構わないぞ?』
白夢ははぁ・・、とため息を付き、レイスに言った。
『別に私はレイスの為ならこれくらいいつでもやるネ。私がほしいのは・・・』
『俺の情報か・・・』
ニコッと笑いながらコクンと首を縦に振った。
そして、白夢は言ってきた。
『報酬はいらないね。あくまで私は情報を売るときに情報を交換だからネ。それに・・・』
真面目な顔をしながらレイスに言った。
『レイス、君は面白いからネ。仲間と思っても良いぐらいネ』
『・・・・・、言ってろ。 とりあえず、頼む』
『ハイナ。まかせるネ』
そう言って、お互いに心話ホンを取り、レイスは白夢に返した。
心話ホンを受け取り、白夢はメイヤのところに行き、事情を説明した。
遠目で見て、メイヤがコクンと首を振っていた。
そして、メイヤは立ち上がり、レイスに言った。
「では、レイスさぁーん。先にいってまぁーす」
それを聞いたレイスは片手をあげ、分かった。とジェスチャーした。
そのまま、白夢とメイヤは次の街へ向かった。
メイヤ達が行った30分後ぐらいに大部隊が見えた。
レイスは大剣とガントレットを出し、大部隊に突っ込んだ。
「この先の街にレイスが行ったという情報は本当か?」
「ハッ!間違いありません。 騎士の一人がこっちに向かったと言っておりました」
「だが、レイスなんてあらわ-」
「きっ!!緊急事態発生です!!」
一人の騎士が息を荒くしながら言ってきた。
部隊長はその報告を聞いた。
「どうした? どうせ、賊の強襲だろう?」
「いえ!!違います!」
「では、なんだ?」
「レイスです!!」
「は?なんと?」
「レイス・オブ・ハーデスがこちらに突っ込んできています!!!」
「なんだと!?」
そういうと部隊長は望遠鏡の覗くと。
大剣とガントレット、青いジャケットを着て、こちらに突っ込んでいるのを見た。
間違いなく、あれは・・。
「レイス・オブ・ハーデスッ・・・!!!」
振り返り、騎士達に言った。
「全部隊に通達! 迎撃体勢をしながら、術式を発動し、レイスをバインドによる拘束を直ちに行え!!」
「「了解!!」」
そして、レイスと聖騎士大部隊が激突した。
レイスに言われ、白夢とメイヤは隣の街へ来ていた。
そして、メイヤの服を買い、次の目的のローブを探した。
メイヤは見慣れぬ土地にキョロキョロしながら、道を歩いてると・・・。
「お姉ちゃん、これどうだい?」
「キレイだねぇ、今なら安くしておくよ!」
「これなんか、どうだい? キレイだろう?」
と、商人達が駆け寄ってきた。 それを白夢は軽くあしらった。
そして、白夢はメイヤに言った。
「メイヤ、キョロキョロするとアホ共がくるネ」
「なんでですか?」
「初めてくる人とかは周りを見ながら買い物をしたりするね。だけど、ここでは」
そういった瞬間、ガシャン!っと音がした。
音のした方を見ると、男が血だらけになりながら地面に倒れていた。
そして、建物から大男が出て来て傷ついた男を建物の中に入れた。
「いいカ?ここでは、うかつに買い物をするとそこに高額なものを入れられ、あんな風に搾り取られるネ。女だったら、体で支払うことになるネ」
話を聞いてメイヤはゾッとした。 メイヤは白夢に言われた通りにキョロキョロするのを止め、白夢にぴったりとくっついた。
そして、通りの隅の裏道の方に入ると、ぼろい露天屋の前で白夢は止まった。
露天にはおじさんが弱々しく言ってきた。
「おぉ、お客さんかい。どうだい?このマスクトは?」
「マスクトって!!おじさん!これは-」
メイヤが言おうとした瞬間、白夢は手でメイヤの手を押さえた。
白夢はシーッと、メイヤにジェスチャーをしておじさんに近づいた。
露天のテーブルをトントンと二回たたき、言った。
「マスクトと宝石を」
「は!白夢さん!?」
「シー、少し黙るネ」
と静かに言った。 メイヤは小言で白夢に言った。
「白夢さん! どういう事ですか! マスクトは!」
「うん、麻薬ネ。知ってるヨ、でも」
そういって白夢は露天に指をさした。そこにはおじさんが居なかった。
そして、白夢が露天の中に入っていった。
「こっちに来るネ」
「ちょ、白夢さん! んー!もう!」
露天に近づくと、露天の下には階段があった。
「階段・・・?」
そういって、メイヤは階段を下りた。
階段を降り、扉があった。 白夢は扉を開けた。
「白夢か・・・。どうした?」
いかつい男がイスに座りながら、白夢を見ていた。
いや、睨んでいるのかな?あれ・・・。
白夢はいかつい男に言った。
「ただの買い物ネ」
「お前が買い物? 笑わせる。で?何がほしい?」
「ジャマー性能の高いローブネ」
そういうといかつい男は裏にはいると数分で戻ってきた。
片手には布があり、テーブルの上にボスンと置いた。
「これカ?」
「そいつだ。ジャマー性能は帝が使っている隠密隊の服を素材として使っている」
「本当にお前はよくこんなもの持っているネ」
「それがうちの商売だからな。で?金は?」
「ほれ」
そういうと白夢はいかつい男にギン袋を投げた。
「それじゃ、貰っていくネ」
「ああ、毎度」
そう言って、店をでた。
階段を上がろうとしたが、白夢が止めた。
「コッチコッチ、そっちもう封鎖されてるから」
白夢に言われ、指の差されてる方をみると。
「真っ暗ですね」
「大丈夫、大丈夫」
白夢が真っ暗な道を通った瞬間、道が明るく点灯された。
そして、白夢着いていくと裏通りの道にでた。
凄いと思い、後ろを振り返った。
そこには壁しかなかった。 通った壁を触るとただの壁だった。
一体どうなっているんだろう?と思っていると、白夢が言った。
「それは秘密ネ。どうしても知りたいなら、レイスにでも聞くと良いね」
「あ、はい」
そういうと白夢がメイヤにローブを渡した。
「これ、すぐに着て?」
「はい、わかりました」
ローブを着ると、なんだか消えているような感覚があった。
そんなメイヤに白夢が言った。
「うん、ばっちりね。さて、この先の裏通りでレイスを待ってようか」
「あ、ハイ・・・って、レイスさんは一体何を・・・?」
「レイスは・・・」
「・・・、こんなもんか」
レイスは大部隊を全滅させて、騎士の荷物を頂いていた。
それにしても、ドンドン騎士のお財布が少なくなっているな・・・。
俺のせいか・・・。まぁ、取られるもんな。
俺に・・・。
レイスは空を見上げながら、思っていた。
・・・・、元気にしてるか? あいつは・・・。
「レイスは、追っ手を追い払いに行ったね。だから、私たちがここにいるネ」
「追っ手ってまさか!」
「うん、そうね」
「どうしよう、レイスさん死んじゃう!」
「アハハ!大丈夫ネ。彼は死なないヨ」
「なぜ、そういいきれるんですか!」
「だって、彼は目的があるまで死なない存在だからだよ」
「・・・・、信じているんですか?」
「・・・、多分信じているんだネ」
それを聞いたメイヤは何故だか、落ち着いた。
そんなメイヤに白夢が言った。
「信じて待とうカ」
「はい」
そうして、二人は空を見上げながらレイスを待った。
第7話 終わり
長かったかな・・・。 まぁ!いいか!! アハハハ!
すまそ、でも早めに投稿できたんで、よかったです。 では、今回はこれくらいで。
こっちがみじか!!!