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God Nova Zero ゴッドノヴァ ゼロ  作者: エルーサ
邪神の旅
5/9

第4話 BigSoldier(巨兵)

文章力ないなぁ・・・・、と思いながら書いてる自分がいます。 でも、皆さんが読んでくれてるということは忘れないようにこちらも全力で皆さんが楽しんで読めるように書きます! では4話どうぞ。

 暗い・・・、周りを見渡しても全て真っ黒の世界・・・・。

 ここは何処だ? 俺は何をしてる?

落ちて行く、この暗い闇の中に・・・・。 だが、一筋の光が差した。

 それを見たレイスは手を伸ばした。 その手を誰かが掴んだ。

 レイスはそのまま導かれるように引っ張られた。

 温かい・・・、この手は誰の手だろうか・・・。

 そう思い、レイスは手の主を確認する為に上を見た。 だが、逆光のせいでよく見えない・・・。

 レイスは自分から近づき、顔を確認しようとした・・・。 そして、光が消え顔を確認しようとした。

「!?」

そこにいたの顔の無い存在が居た。 レイスは振り払おうとしたが・・・。

 横から手が出てきてレイスの腕を掴んだ。 そして、あらゆる場所から手が出てきてレイスを掴んだ。

 掴まれたレイスはそれを振りほどこうとするが、力が入らなかった。

 顔の無い存在から手が伸びていて、レイスを掴み言った。

「たすけてくれぇ・・・」

それを聞くと全体から声が聞こえた。

 苦しぃ・・・、なんで、あの時助けてくれなかったの・・・、痛い・・・、痛いよぉ・・・・。

 そして、顔の無い存在が近づき言った。

「お前は、人殺しだぁ・・・」

それを聞いたレイスは否定をした。

「違う! 俺は助けた!」

「助けた? お前は災厄を撒いてるだけだ・・・、聞け・・・、この声を・・・」

顔の無い存在はレイスの顔を掴み、強制的にレイスに声を聞かせた。

 助けてくれぇ・・・、俺はまだ死にたくない・・・、ここはどこ・・・、ママ・・・? ママァ・・・、こんな場所にいたくない・・・、出してくれ・・・。

 この悲痛な叫びを聞き、レイスは顔の無い存在に言った。

「俺は関係ないッ! 俺が何をした!!」

それを聞いた顔の無い存在は首をかしげながらレイスに言った。

「これはお前の中にいる命だ・・・、そして、助けられなかった命もある・・・」

「うそだ・・・、やめろ・・・! やめてくれ・・・!」

顔を伏せるレイスだったが、悲痛な声が耳に入ってきた。

 それを聞かないように手をふさごうとしたが、腕を押さえられていて耳をふさぐことが出来なかった。

「やめろ・・・! やめろぉぉぉぉおおお!!!」


ガバッ!!

「はぁ! ハァ・・・ハァ・・・、ハァ・・・」

レイスは目を覚ました。 そして、周りを見渡した。

 そして、ここが現実世界であることを確認すると、顔に手を当てた。

 あれは、夢だあったか・・・。 そう思うと隣の操縦室からスサノオの声が聞こえた。

『どうした? レイス』

「いや、嫌な夢をみただけだ・・・」

そういうとレイスは立ち上がり操縦室に足を運んだ。

 外の景色を見ると朝日が出ていて、レイスは眩しくて目を細めた。

 そして、その景色を見ながらレイスはスサノオに言った。

「目標ポイントまでどれくらい?」

『だいたい、200ってとこだな。 1時間30分で着くぞ それまで休んでおけ?』

レイスはスサノオのお言葉に甘え、隣の部屋に戻ってソファに座りご飯を食べた。

 そして、変な夢・・・、元より悪夢を見たせいか、汗がびっしょりだった。

 それを洗い流す為に、シャワーを浴びた。

 レイスはシャワーを浴びるのがこれで何日ぶりだろうか分からなかった。

 一ヶ月は行ってないんだ!! 長くて・・・・、2週間ぐらいだな・・・。

 ああ・・・、犯罪者は辛いよ・・・・。 と思いながらシャワーを浴び終え、服を着て操縦室に向かった。

 操縦室に着きレイスは舵を取って、スサノオを回収した。

「ありがとう、スサノオ おかげで大分休めたよ」

今まで操縦してくれたスサノオにお礼を言うレイスであった。

 それを聞いたスサノオは当たり前のごとくレイスに言った。

『何を今更・・・、お前は死ぬ人間じゃない、生きるべき人間だ・・・。お前のためならこれくらい容易い事だ』

「そうか・・・、それでも、ありがとうスサノオ」

そういって舵を取って、目的地に向かうレイスたちであった。

 目的地に着き、レイスは操縦をオート操縦にして目標ポイント設定して、飛行艇を降りた。

 レイスには策があった。 ごく簡単な理由であるが・・・。

 犯罪者が飛行艇場に入り、それで飛行艇から降りて来たら驚くでしょう?

 まずは、飛空挺を飛空挺場にオート操縦で向かわせ、ある程度近づいたところで爆破させる。

 爆破で混乱して、注意が飛空挺場に向いたところでレイスがノリュウズに入る。

 なるべく、戦闘は避けたい。戦う間に連絡でもされたら聖騎士が来る。後、今回は科学組織の巨兵がこの街にいる。

 そいつとはなるべく当たりたくは無い。 科学組織は戦闘のイメージと言えば科学兵器や物を作って戦闘をするイメージは無い。

 だが、彼ら科学組織は科学の力で強化スーツなど強化を行い、戦闘兵を作り神武の回収、犯罪者の捕獲、聖騎士による攻撃などを防いでいる。

 そして、その中でももっとも最強と言える存在が巨兵、元聖騎士団4番隊隊長リュシオン・ヴァルドである。

 よくは分からないが巨兵は聖騎士団を抜け、科学組織に入った。

 彼に何が起きたかわからない、だが、言える事は・・・。

 レイス、聖騎士団の敵である。 これは間違いなかった。

 レイスはオート操縦設定をして、飛空挺を降りた。 動きがあるまで街の近くまで行き、身を隠した。


 ノリュウズ飛空挺場では戦艦、軍用の飛空挺など、商売のための飛空艇がいつもと変わらぬ日常を送っていた。

 いつもと変わらぬ日常を送っていた作業員が何かに気づいた。

「ん? なんだ、あれは?」

そういうと、双眼鏡を覗いた。 そこで見たのは・・・。

 1つの飛行艇だった。 その飛行艇はこの飛空挺場に止まろうとしていた。

 そう思い、従業員はマーカーを持ち、飛空挺を着陸場に案内をしようとした。

 だが、その飛空挺は真っ直ぐ、飛空挺場に突っ込んできた。

 従業員はすぐにその場を逃げ、叫んだ。

「1つの飛空挺が突っ込んでくるぞぉぉぉおぉぉぉ!!!!!」

従業員の声を聞くと、すぐに他の者が逃げた。

 そして、飛空挺は激突した。


ドゴォン!!!


凄い音がした、今まで居た場所を確認するために振り返るとそこは・・・。

「何も無い・・・?」

今まで飛んでいた飛空挺が存在していなかった。

 何が起きたか分からなかったが、すぐに分かった。

 爆発、ぶつかる前に爆発したのだ。 さっきの飛空挺が・・・。

 騒ぎを嗅ぎつけた聖騎士が現れ、従業員達に聞いた。

「一体何があった!?」

聖騎士に聞かれた従業員は答えた。

「それが・・・・、飛空挺が突っ込んで来たと思ったら、突然爆発したのです・・・・」

それを聞いた聖騎士達はすぐに応援を呼び、何が起きたか調べに入った。


街の門の前に隠れていたレイスにそのときがきた。

 レイスがオート操縦で向かわせた飛空挺の爆発音がした。

 そしてレイスは迷彩魔法を自分に掛け、正門の兵士に向かって走った。

 門に居た兵士達が向こうから誰かが走ってくるのを見て、言った。

「止まれ! ここからは、入場証が無ければ入ることは許されない」

しかし、レイスは止まる気配を見せずにいた。 ある程度の距離に縮まった瞬間、レイスは剣を取り出した。

 それを見た兵士は槍を構え、迎撃に移った。 まさかと、思い兵士は言った。

「ま・・・、まさか、あいつレイスじゃないか?」

「は? まさか・・・、でも、ありえるな・・・・」

そういって二人はもう一度レイスの方を見た。 そこにいたのは・・・。

「「誰ッ!?」」

見たことの無い顔をした存在がいた。 その人物は剣を振りかぶり、兵士一人を吹き飛ばした。

 続いて、隣にいる兵士を掴み、投げ飛ばした。

 その人物は門を開ける為に小屋に入り、門の開門ボタンを押して門を開けた。

 ガコン!っと言う音をたて、大きな門が開いた。

 そして、意味不明な人物はそのまま街の中に入って行った。

 飛ばされた二人の兵士はポカーンっと口を開け、意味不明な人物を見ていた。

 ガコン!っと門の閉まる音を聞くとハッ!と我に返り、二人の兵士は顔を合わせ、小屋にダッシュした。

 急いで無線を取り、街中にいる聖騎士に伝えた。

『緊急通信!! 緊急通信!! 街に不審者が進入! 身長は170cmぐらいの男で、顔はごつく、頬に傷がり、服装は全身黒で中は白の服装の男が街に侵入した!!』

『了解、それらしき男を発見しだい、捕獲する』

無線を切り、聖騎士は情報どおりの男の捜索を開始した。


 一通りの少ない場所に着くとレイスは変装魔法を解いた。 一息つき、言った。

「まぁ、こんなもんかな。 後は聖騎士支部を目指すだけだ」

そういうとレイスは迷彩魔法を自分に掛け、その場を後にした。

 ちなみに迷彩魔法はあたりの風景など、魔力を絶つ魔法である。

 迷彩魔法は指定した物意外は見えない魔法でもある。そのため習得も厳しい。

 そんな高度な魔法を掛け、レイスは支部へと向かった。

 なぜ、レイスが迷彩をかけているのに他のBH、聖騎士、科学班に見つかる理由それは・・・。

 習得はしたが、まだ慣れていないからである、それだけではなく、ある程度強い奴が来れば迷彩魔法を見破られるのでる。

 そのためレイスは見つかってしまうのであった。 レイスは支部へ向かう為に広場にいた。

 そして出会ってしまった・・・。

「貴様が”邪神”か」

後ろから声を掛けられた。 振り返り、レイスは言った。

「いえ、人違いです。 用事があるんでさようなら」

「レーダーに神武の反応が目の前であって、それがスサノオでどう見過ごせと? 邪神?」

華麗にスルーしようとしたが、無理だった。 レイスは言った。

「俺は戦いたくはないんだが? ”巨兵”」

出会ってしまった。 科学組織最強の兵士に・・・・。

 リュシオン・ヴァルド、またの名を巨兵に出会ってしまった。

 レイスの言葉を聴くとリュシオンはレイスに言った。

「なら、話が早い・・・。 今すぐ神武をこちらに渡してくれ」

「なぜ?」

「それは貴様が持ってても不幸になるだけの物だ。何より、危険すぎる」

リュシオンに言われ、黙るレイスだった。

 確かにそうである・・・。神武を使う者は神武による”神の侵食”によって体をむしばわれている。

 侵食が100%になってしまうと、そのものは神武に取り込まれてしまう。

 いわゆる、死である。 リュシオンはレイスに言い続けた。

「まだ、間に合うはずだ。 すぐに神武との契約を破棄し、私達に預けてくれ、そうすれば-」

「断る・・・」

レイスは顔を伏せながらリュシオンに言った。

「どんなに、俺の体が侵食によって死へ近づいていようと・・・」

剣を抜き、ガントレットを出した。

「どんなに、犯罪者あつかいされても・・・」

顔を上げ、リュシオンを見て言った。

「俺は・・・! これを渡すわけにはいかない! 俺には約束があるんだ・・・・ッ!!」

レイスを見たリュシオンははぁ・・っとため息をつき、言った。

「交渉決裂だな・・・。 なら、実力行使で行く・・・・ッ!!!」

そういうとリュシオンは背中にあった四角い白い箱みたいのから手が出てきた。

 そのまま腕に装着した。続いて足についていた機械が地面に着くとそのままリュシオンを上げ、足に装着した。

 そして、リュシオンの頭にヘルメットをかぶせ、正面の装甲を展開させた。

 シュー!と音を立てて、レイスを見て言った。

「最後の忠告だ! 神武と契約破棄をしろ」

レイスはスゥと息を吸い、何かを決心するように言った。

「断るッ!!!」

言った瞬間、巨大な拳が上から降ってきた。

 それを瞬時に後ろに避け、レイスは反撃を行おうとした。だが、そうはいかなかった。

 反撃をしようとガントレットの着いてるほうで殴ろうとしたが、見た目以上に軽いフットワークで回避された。

 見た目は超ゴツイ、そして何より身長が3mを余裕で超えていた。

 そんな奴が超ゴツイ鎧見たいのに包まれ、回避性能も高いとなると、これは戦いづらいのであった。

 的がでかい分当たる確立もグンとあがる、だが、奴はそれをも克服するように攻撃を避けた。

 レイスは歯をかみ締め、リュシオンに接近した。

 真正面から突っ込む。そのまま、殴るように拳を上げた。

 それをリュシオンを右手で殴ろうとしていた。

 そして、目の前で急停止して、最速でステップをした。

 狙いは・・・。

 コイツの軽い動きをする為に必要なものそれは・・・。

 足である、レイスの目的は最初から足であった。そのまま、レイスは大剣を足に目掛けて振った。

 よし!と思った、その瞬間である。

「よし!と思っただろう?」

突然リュシオンが言い始めた。

 だが、大剣はリュシオンの足に3ミリと迫っていた。 これは避けられない、ただの負け惜しみみたいなもんだ。

 と、おもっていた。 しかし、それを覆すように状況は大きく展開した。

 レイスの振った大剣が空を斬った。

「!?」

手ごたえが無かった。 何が起きたのか一瞬分からなかった。

 だが、すぐに答えが分かった。

 後ろでズシーンっと言う音が聞こえた。 振り返るとそこにはリュシオンがいた。

 奴はあのタイミングで後ろに飛んでいた。

 驚きを隠せないレイスにリュシオンは言った。

「いい狙いだ、正面攻撃はただのおとりで、目的は足・・・、確かにそれだと俺の機動力が下がる」

冷静に分析をしていた、リュシオンだった。 そして、レイスに言った。

「足を狙ってくるなどとうに読んでいた」

リュシオンは巨大な手でレイスに向かって指を差した。

 レイスは手を握りしめ、またも真正面から突っ込んだ。

 そして、そのまま拳をリュシオンを振った。

「ウォオオオオオオオ!」

雄たけびを上げるようにレイスはリュシオンを拳を振った。

 リュシオンもレイス目掛けて、巨大な拳を振った。

 巨大な拳とレイスの小さな拳がぶつかった。

 ぶっかった瞬間次の攻撃を仕掛けたレイスだった。

 それをまた、リュシオンは拳でぶつけさせた。

 拳と拳のぶつかり合い、力の神を有しているレイスはリュシオンと比べれば劣るかもしれないが、神の力のおかげで力で五分を誇っていた。

 この拳のぶつかり合いの勝利したのは・・・・。

「ウオオオオオオ!!」

レイスは大きく拳を振り上げ、リュシオンに放った。

 だが、リュシオンは大きく振り上げて放ったレイスの拳を避け、腕を掴んだ。

 そして、ここでリュシオンの勝利が確定であった。

 掴まれたレイスはしまったと思い、すぐにリュシオンの手から逃げようとした。

 だが、腕をつかまれては片腕だけでは対抗できなかった。

 掴んでいる手を握り潰そうと右手で掴んだ。

「放せぇえぇええええ」

全力で手を握った。 だが・・・。

「!? つぶれない・・・だと・・・!?」

ただの機械ならば、とっくに壊れているはずだった。 だが、リュシオンの手は無傷でいた。

 レイスは何がなんだか分からず、リュシオンに聞いた。

「一体何が起きている・・・・?」

リュシオンはレイスを見ながら答えた。

「俺のこれは、”魔装具”だ」

リュシオンの言葉を聴いたレイスに衝撃が走った。 そして、レイスはリュシオンに言った。

「魔装具だと・・・・!? 俺なんかよりも、危険なものじゃねぇか!!!」

レイスはリュシオンに怒りをあらわにした。

 なぜなら、魔装具は代価を払うことにより、強大な力を手に入れることが出来るためであった。

 その代価は魔装具それぞれで違うのである。レイスはリュシオンに聞いた。

「代価は! 魔装具はなんだ!!」

「代価は記憶、魔装具オニキスだ」

魔装具オニキス、代価は記憶、オニキスは形が無い魔装具である。

 このため、人それぞれが加工して、自分に見合ったものを使う、そういう魔装具である。

 それを聞いたレイスはリュシオンに言った。

「お前はそれを使っていて、何も苦はないのか!」

「何も無い。私はただこの世界が良い方向に進むなら、これくらい安いと思っている」

「・・・・ッ!! このバカヤロウ!!!!」

レイスは大剣を取り出し、リュシオンに攻撃をしようとしたが、左手でガードされた。

 そして、レイスに言った。

「もう終わりだ、邪神・・・・」

そういうとリュシオンはレイスを空に投げ飛ばした。

 投げられたレイスは勢いのせいで手足が動かなかった。

 それだけではなく、そうとうなGが掛かり、レイスは吐血した。

「グバァ・・・」

口から血が出てくる、止まらない。それと同時に腹の中で激痛が走っていた。

 これは内臓がつぶれた。それが分かった。

 だが、神武使いの特権の不死身のおかげで何とか回復した。

 街が少し小さく見える、かなり高い場所まで飛ばれたレイスだった。

 そう思った瞬間声が聞こえた。

「さすがは神武使い、あの程度で死なないか・・・、だが! これで終わりだ・・・・ッ!!」

声の主はリュシオンであった。 飛んできたのであった。

 そして、レイスを掴みながら言った。

「知っているぞ? 神武使いは怪我をしても神武内の命があればその部分を治すことが出来るとな・・・。 だが・・・ッ!!!」

言った瞬間リュシオンの腕に掴まれながら落ちて行った。

 リュシオンはレイスに言い続けた。

「全身に致命傷を負えば、その分の回復速度が間に合わず、死ぬこともな!!!」

レイスはリュシオンの腕から逃げようとするが、上手く力が入らず、そのまま落ちていった。

 そして、地上に近くなった瞬間にリュシオンは背中のブースターを使い加速を行った。

「ガハァ・・・!」

投げられた以上のGがかかった。 レイスは叫んだ。

「くっそおおおおおおおおおお!!!」

 地面がもう近いところでリュシオンは言った。

「安らかに眠れ。 痛みは一瞬だ」

レイスを掴んでいるほうを振り上げ、落下加速+重力+自身の力でレイスを地面に叩きつけた。


ドォオオオン!!!!


と音が響いた。 リュシオンは自分の手を見た。

 そこには血がべっとりとついていて、腕が乗っかっていた。

 地面につけている手のスキマから大量の血が流れていた。

 リュシオンは思った。

 この手をどかせば、人ならざるものを見る・・・。 だが、それは自分がやったことと思っていた。

 そして、手をどかそうとした、そのときだった。

 手が光った、正確には手の下が光った。 その瞬間手がはじかれた。

 光は辺りを照らし、リュシオンを包んだ。 眩しくて、リュシオンは腕で目を隠した。

 光が消え、リュシオンはゆっくりと目を開けた。 そこにいたのは・・・。

「誰だ・・・、貴様・・・!」

長髪で白い髪の色をして、目の色が青色に光っていて、長刀を持っていた。

 その人物はリュシオンにいった。

「この姿にさせたのがあんたが初めてだ」

聞き覚えのある声だった。 そう思っているとその人物は言った。

「誰だ?みたいな顔をしているな、さっきお前が潰した奴だ」

「―!?」

その言葉を聞いたリュシオンは言った。

「ありえない!! あのダメージで生き残るはずが無い!」

「だが、目の前で起きている」

そういうとリュシオンはレイスに攻めた。

 リュシオンは巨大な拳をレイスに降り注いだ。 それをレイスは全て長刀でいなしていた。

 そして、レイスがリュシオンに突きをすると、リュシオンはそれを避け、体勢を崩した。

 その隙を見逃さず、レイスは逆に攻めた。

 鋭い斬撃がリュシオンを襲った。リュシオンはそれを両手でガードしていた。

 止めようとするが、無理だった。 速度もおかしかった。

 振った瞬間その腕が消えるぐらい速かったのであった。

 ガードをも崩そうとする、強烈な斬撃をリュシオンに浴びせた。

 リュシオンはそのまま、後ろに押された。どうにか足で踏ん張り、その場で止まった。

 リュシオンはレイスに言った。

「これでおしまいだ!!」

そういうとリュシオンは腕をレイスに向けた。

 そうすると腕の形が変わり、銃口見たいのが出てきた。

 銃口が光り、そしてリュシオンは言った。

「ハイパー・メガアームキャノン発射!!!」

言った瞬間、巨大な光りが飛んできた。 撃ったリュシオンは反動で後ろに下がっていた。

 それを見たレイスは言った。

「こい・・・! 俺は全てを断ち切る!!」

光りがレイスを包もうとした、レイスは雄たけびを上げた。

「オオオオオオ!!!!」


ドォォォォオン!!!!


「ハァ・・・ハァ・・・、ハァ・・・・」

息を荒くしながらレイスのいた場所を見たリュシオンだった。

 そこは土煙が上がっていて、レイスの姿を確認することは出来なかった。

 そして、全身からシュー!と音がして、リュシオンについていたアーマーが落ちた。

 リュシオンはそのまま膝を着いた。

 リュシオンはもてる力を全て注ぐ技で、魔装具の出力を最大まで上げて放った。

 それが、ハイパー・アームドキャノン・・・、これを撃てば、山一つが粉々になるほどの威力がある。

 だが、これを撃てば、魔装具の強化アーマーが剥がれ、自分の魔力をほぼ使う技である。

 なので、一撃必殺で最終兵器として今まで上の許可なしで使うのが禁止されていた。

 しかし、奴だけは・・・、これを使わないければいけない気がした。

 そして、土煙が消え始めた。

「な・・・・・ッ!!」

夢でも見てるのかと思った。 目をこすり、もう一度見た。 そこにいたのは・・・。

「凄い技だな・・・、だが、もう戦えないだろう?」

無傷でその場に立っているレイスだった。

 レイスのいた場所以外は地面がえぐれていた。 その光景を見て完全に飲まれていた。

 だが、レイスは無傷でその場に立っていたのであった。

 リュシオンはレイスに聞いた。

「どういうことだ・・・・、なぜ、貴様は無傷でいる・・・?」

「これはゴッドリンクと言ってな、神とシンクロしてるんだ」

「な・・・・ッ! 貴様! それでは、侵食が!!」

ゴッドリンク、この技は神武使い全てが使える技である。 使えば神の力をそのままダイレクトに使うことが出来る。 しかし、シンクロ率によって威力などは変わってしまう。

 これにより、人間はほぼ神と言って良いほどの領域まで達することが出来る。

 ゴッドリンクのメリット、本当の不死身、各神の力を使うことが出来る。

 そして、デメリット、神とのシンクロ・・・、それは・・・。

「侵食の速度が倍じゃないか・・・ッ!! そんなに死にたいのか・・・!」

神武の侵食速度が倍になるということは、取り込み、死へと近づいていることになる。

 リュシオンが言った、レイスはリュシオンを見ながら言った。

「死にたくは無いさ・・・・、ただ、これを使わなければ勝てない相手で、お前の手の中で自分自身がグチャグチャなっていたからな・・・」

そういうとレイスは自分の手を見ながら言った。

「これを使わなかったら死んでもいた・・・・、それに、ちゃんと使えたのがこれが初めてなんだ・・・・」

レイスはリュシオンを見直し、今まできつく鋭い目をしていたが、優しい目でリュシオンに言った。

「ありがとう・・・・、俺は強くなった・・・・」

その目を見たリュシオンは思った。

 何故こんな優しい目を出来る人間が犯罪者なんだと、そして、殺そうとした相手にありがとうなど出てくるはずが無い。

 だが、奴は・・・、レイスは言った。 レイスは言った。

「もう戦えないだろう? 本部へ帰ったらどうだ?」

「貴様をもう一度殺すかもしれないんだぞ? それでも私を逃がすというのか?」

「ああ、逃がす また、俺は強くなる」

そういわれるとリュシオンは笑いながらレイスに言った。

「フフフ・・・、貴様は面白い、なら、強くなっておけ・・・、それに貴様は本当に犯罪者か・・・?」

「ああ、強くもなるし、俺は邪神だ」

「そうか・・・・」

そういうとリュシオンは転送装置を使った。 そうすると、方陣がリュシオンの周りに展開すると光り始めた。

 転送されるときにリュシオンは言った。

「貴様からは犯罪者の臭いがしない、今度ちゃんと話せたらいいのにな・・・」

そう言い残してリュシオンはレイスの元から消えた。

 リュシオンが消えたのを確認するとレイスはゴットリンクを解除した。

 解除した瞬間目の前がフッと暗くなった。倒れる感じがした。

 だが、レイスは何とか足を出し、踏ん張った。

 歯を食いしばりながら、倒れないように踏ん張っていた。 足が震える、前かがみの状態で少し止まった。

 なんとか動けるようになり、壁に肩をつけながら歩いていった。

 リュシオンを逃がした理由、もはや奴を倒す体力が残っていなかった。

 あの場面はリュシオンに余裕を見せることで、相手戦意を削ぎ戦闘を避ける作戦でもあった。

 奴なら他の方法で体力を回復し、弱っているならそこでしとめるはずだ。

 それを考えての作戦だった。 そして、俺自身が言った事、強くなれる。

 これは事実だ。強い相手と戦えば自分も強くなる、これは嬉しいことだ。

 だが、体は限界だった。

「グハァ・・・!」

吐血した。 そして、わき腹を押さえた。

 ドロっと生温かいものがあった。 目の前がクラクラする。

 倒れるわけには行かない。 約束がある・・・、その為に俺は強くなった。

 路地裏に入ろうと曲がり角を曲がろうとしたが、足に力が入らず倒れてしまった。

 そして、立ち上がろうとした時、ポツポツと雨が降ってきた。

 なんとか立ち上がろうと壁にすがるが立ち上がる力が無く、そのまま滑り落ちていった。

 何度も何度も立ち上がろうとした。 だが、立ち上がることが出来なかった。

 雨も酷くなっていった。 全身びしょぬれになり、レイスはそのまま地面に這い蹲りながら進んだ。

 回復が遅い・・・、ダメージを受けすぎた・・・。

 なんとか、雨宿りの出来る場所に着き、手当てをしようとしたが、もやは意識はほとんど飛びかけていた。

 そして、レイスは言った。

「クッ・・・ソ・・・・、俺は・・・まだ、倒れるわけには・・・、いか・・・な・・・い・・・んだ・・・」

そこでレイスの意識が切れた。 


裏路地に向かった。 向かっている途中で血が道しるべとしてレイスがどこにいるのかを示していた。

 そして、血の道しるべを辿っていくとボロボロのレイスが座り込んで意識を失っていた。

 手を伸ばそうとした。 そうするとスサノオが言った。

『よう、お前か・・・、俺もリンクして意識が少し飛んでたな・・・』

「・・・・、そうか・・・」

ローブを全身に纏っている存在はスサノオと話していた。 スサノオは言った。

『さすがに、このままだと死んじまう、助けてくれないか?』

「そのつもりだ」

そういうと手を伸ばし、レイスに触れると光り、傷が無くなった。

 ローブに纏われた存在がスサノオに言った。

「もう少し、強くなっておけと言っておいてくれスサノオ」

『ああ、スマン 俺も力が足りていないんだ』

「力が足りていない? レイスの実力が足りないんじゃ無くてか?」

『俺がどこまで力を渡せば良いのか分からんのだ・・・、だが、今日リンクをしたからもう大丈夫だ』

「なるほど・・・、まぁ良い、後は白夢と言う女が情報をかぎつけてくるだろう」

『お前があの女をこっちに仕向けたのか?』

「いや、俺じゃない・・・、奴自身で来たんだろうな・・・」

そういうとローブを纏った人物は立ち上がり、迷彩魔法を掛けその場を去ろうとした。

 それを見ていたスサノオがローブの存在に言った。

『ありがとう、なんとかなった』

「俺は傷を治しただけだ、後の療養はどうにしろ・・・、俺は忙しい」

『ハハハ、でも、助けに来たじゃないか・・・。 アマテラス・・・』

アマテラスはそのまま姿を消し、どこかえ消えた。


 アマテラスが消え、数十分がたった頃に李・白夢が現れた。白夢は言った。

「死なせないネ、君は生きてもらは無くちゃいけないネ」

レイスを見つけ、すぐに自分の泊まる宿につれて行った。


ノリュウズ支部上層、ここは戦艦の着陸場など、魔方陣を使うときなどに使われる場所である。

 そこに一人の男がいた。 その男は街を見下ろし言った。

「フフフ、ハハハハハ! 来たか・・・、俺はここだ・・・! 早く来い!!」

高笑いし、そして男は言った。

「レェイスッ!!!」


 第4話 終わり

やっと、書き終わった・・・、はぁ~、疲れたww いや、でも書いてるときは楽しいんですよねw そして、書いてるときは楽しいが、そして、だが、そういうとなどの連続の使うとおかしいんで出来るだけ「ああ、ここで使ったならこではいらないか」って思いながら書いています。 はい、かなり遅くなりました。 何してたかって? 書く暇がなかったり、気分がのらなかったりしてました・・・・。すみません・・・。 でも、そんなこんなで4話完成です。 読んでくれた方はありがとうございます。 では、次の回もしくは、活動報告、ツイで会いましょう! EXTREMEElusaで検索すれば出るよ!www

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