第3話 Jimmu and the world's information shop(神武と世界一の情報屋)
レイスは誰に見つかったのでしょうね?w このお話で明かします。いや、当たり前だろう・・・。 そんなこんなで3話! 皆さん、どうぞお読みください。
特別級レイス・オブ・ハーデス。 彼は聖騎士団総隊長殺害の容疑で聖騎士団に追われていた。
レイスは聖騎士の追ってを振り払いながら逃亡をしていた。
そしてここは西の街アスルト、現在レイスはアスルトに滞在中である。
「♪~ ふんふふ~ん」
鼻歌をしながら何かをしているレイスであった。
それを見ていたスサノオがレイスに聞いた。
『レイス・・・、なにをしているんだ?』
「ん? これ」
そういうとレイスはスサノオに1つの石を見せた。それを見たスサノオが言った。
『? 魔石じゃないか、それがどうした?』
レイスはため息を付き、スサノオに言った。
「はぁ・・・、スサノオ、今俺はこれを研いでるんだよ」
『おお! それは気づかなかった! スマンスマン、で? どれくらい研いだのだ?」
「ん? まぁ、艶が出てきたところかな・・・、ほら」
そういうとレイスはスサノオに自分で研いだ石を見せた。
『おお、これは凄いな・・・、なんだ? レイス・・・、お前は研ぎ師になりたいのか?』
「・・・、どうだろうな・・・? 約束があるからかな?」
『約束?』
「ああ、昔約束したことがあってな、俺は研ぎ師になって、そいつはパン屋になるって夢を二人で実現させようって約束があってな・・・、それの為に頑張ってる」
『ふむ、なるほどな・・・。 でも、俺はこれだけ長く一緒にいたが、研ぎ師になるなんて知らなかったぞ?』
スサノオが言うとレイスは言った。
「ああ~、そういえば言って無かったな。 でも、研く暇なんて今まで無かったから、久しぶりにやってるんだよ」
『なるほどな、なら、俺を使え』
まさかの言葉にレイスはスサノオに言った。
「は・・・?」
対するスサノオもまさかの反応にレイスに言った。
『いや、は?じゃなくな、俺は神武だぞ?』
何を言い始めたのかと思えば神武・・・。
スサノオよ、何が言いたいのだ・・・?
そう思っているレイスにスサノオが言った。
『俺は元もと魔石だぞ? それも、お前らが言うランクで言うならSSランクの魔石だぞ?』
(魔石ランク これはこの世界においてどれだけ高い魔石を使っているかをあらわすことである。魔石にはランクが付けられていて、FからSSランクの魔石がこの世界にある。 一般的な家庭などで使われる魔石のランクはFで用途は電気・火・水道を動かすための動力、自動ドアに使われている。 Eランクの魔石は車など、工場で使われている。Dランクからは武器など、自動エレベーターなどに使われている。Cランクは武器、鎧などに使われている。Bランクは飛空艇などのエンジン、動力、兵器として使われている。Aランクは高純度なため扱いが難しく、扱えるものが少ない、しかし、強力である。 これは大型飛行戦艦、武器、防具、大型兵器に使われている。 そして、ここからはただの魔石ランクではない。 Sランク 魔装具と言われる、神武に匹敵する力がある。 そして、無限とも言える最強の魔石、そして、その武器 これが神武である。)
それを聞いたレイスはスサノオに言った。
「そうかそうだったな、ならスサノオ、使わせてもらうよ」
研ぎ師に必要な物は魔石である。 魔石を研ぐさいには、その魔石よりもランクの高い魔石を使うか、同じランクの魔石を使わなければならない。
そのため莫大な費用がかかる。そして、研ぎ師は世界でも一握りにしかなれない役職である。
理由として、先ほど言ったように莫大な費用・・・、お金が必要である。
さらに師匠を見つけるか、独自での勉強で研ぎ師になるしかない。
そして、これがこの役職において一番難しいと言われている事である。
魔石を研ぐということである。
ある程度研ぎ師としての技術があればどうにでもなることではない。
まだ、魔石として認められていない石を研ぎ、魔石にしなければならない。
原石からは魔石が出来る場合は最初はFからスタートする。
そして、これをBかB+まで上げなければならない。
しかし、Fからスタートにあたり運も必要としてくる。
それは、石自体の限界と言うものがある。 ある石はFからAまで行くものがあるが、ある石はFからC+までにしか行かないこともある。
それのため技術も必要とするが運も必要とする。
これが、研ぎ師になるのに一番難しいところである。
このため、途中で投げ出したりすものが多いため一番人の少ない役職なのである。
『ああ、お前のためなら使わせてやる、いつでも言え』
だが、レイスは重大なことに気が付きスサノオに言った。
「すまん、スサノオ・・・」
『ん? なんだ?』
「どうやって魔石を研ぐ・・・?」
レイスが言うと黙りこんでしまったスサノオであった。
スサノオは通常時は腕輪の状態でいる。しかし、戦闘時は大剣とガントレッドになる。
腕輪と大剣、ガントレッドでどう研げと・・・。
そう思っているとスサノオが言った。
『-! そうだ、レイス大剣で研いで見たらどうだ? 切れ味は俺は落ちないんだし』
「そうだ! その手があったか!」
そういうとレイスは大剣を出した。 そして、大剣を置き魔石を研いでみた。
その結果・・・。
「・・・、すげぇ・・・」
レイスの口からは「すげぇ」しか出ていなかった。
何が起きたのか分からないスサノオはレイスに言った。
『何が凄いんだ?』
スサノオが言うとレイスは驚いた顔でスサノオに言った。
「Eランクが・・・」
『Eランクが?』
「B+になった・・・」
『・・・・』
「『すげぇ・・・』」
レイスとスサノオは「すげぇ・・・」としか言えなかった。
そう言いながらレイスは研ぎ続けた。
そんなレイスに一人の訪問者が現れた。
「どうも、こんにちわ」
謎の訪問者に突然あいさつされ、レイスは剣を構えた。
突然あいさつした者は全身マントで纏っていて顔が見えない状態だった。
レイスは剣を構えた状態で謎の訪問者に言った。
「誰だ・・・!」
そういうと謎の訪問者は全力でレイスに言った。
「ちょちょ!! 私は戦いに来たわけじゃないアル!!」
・・・・・、アル? 何を言っているんだコイツは・・・。
それにどうして、この場所が分かった・・・? 俺はちゃんと迷彩魔術を掛けていたはずだが?
そう思っていると謎の訪問者はレイスに言った。
「なぜ、迷彩魔術を掛けていたのにここが分かった?みたいな感じカネ?」
「-!?」
思っていたことを当てられ、驚きを隠せなかったレイスであった。
そして、謎の訪問者にレイスは聞いた。
「お前もBHなのか・・・?」
レイスに言われると謎の訪問者は言った。
「ンー、バウンティーハンターといえばそうなのかなー?」
謎の訪問者が言った瞬間レイスは牽制攻撃をした。
レイスの速さに反応できず、謎の訪問者の首には大剣があった。
それを見た謎の訪問者は全力で言った。
「ままま待つネ! 私はBHだけど違うね!!」
「BHには変わりないだろう? 俺は戦いたくない・・・、このまま去るなら見逃してやる。 やるなら・・・」
そういうとレイスは大剣を首に近づけた。 謎の訪問者はレイスに言った。
「確かにそうだけど! 私は情報屋ネ!」
「情報屋?」
「そう! 情報屋ネ! いい情報持ってるヨ!!」
「ふん、嘘だな・・、信用なら-」
「レイス・オブ・ハーデス、聖騎士団総隊長殺害の容疑で指名手配中・・・、元聖騎士団下位将校、元階級は二等兵」
レイスが言おうとした瞬間謎の情報屋はレイスに言った。
「-!?」
レイスは驚きを隠せずに居なかった。 なぜコイツが俺の過去を知っている・・・!?
世間には出回ってない情報であった。
俺が元聖騎士と言うのは誰にも口外していなかった・・・。
それなのになぜコイツは知っていた・・・。
更に謎の情報屋は言い続けた。
「そして、支部の破壊の際に「ここにもいないか・・・」と言い残している。 どう? これでも信じない?」
謎の情報屋が言うとレイスは剣を引き、謎の情報屋に聞いた。
「どこでその情報を知った・・・? 俺は一切口外はしていないハズだが?」
そういうと謎の情報屋は得意げにレイスに言った。
「まぁネー、色々あるのよん」
そして、謎の情報屋はレイスに言った。
「それよりもレイス」
レイスに近づき言った。
「君の情報をくれないかナ?」
そういわれるとレイスはため息をついて、謎の情報屋に言った。
「はぁ・・・、素性も知らない奴に情報なんか売るか」
そういわれると謎の情報屋は自分の姿を見て言った。
「オオ! これは失礼した。 確かに怪しいよね~、んじゃこれ脱ぐヨ」
そういってマントを脱ぎ、正体を表した。
そこに居たのは女だった・・・。
「・・・・」
まさかのことにレイスは思考が停止していた。
それを見た謎の情報屋はレイスに言った。
「ん? 何かおかしいアルか?」
「い、いや、なんでも」
そういって目を逸らすレイスであった。
この女の格好がチャイナドレス的な感じの服装だった。
こういうのもアレだが、キレイであった。
そんなのを気にせずに謎の情報屋は自己紹介を始めた。
「さて、私は情報屋、李・白夢と言うネ」
レイスはその名前を聞くと脳内検索で1つヒットした。
李・白夢、世界一の情報屋ともいえる存在、知らない情報なんて無いくらいの細かい情報、手の届かない情報を持ってる。 情報料は莫大なお金、もしくはその個人に関する情報が報酬となるらしい。
そんな凄い情報屋がなぜ、レイスの情報を欲しがっているのか分からなかった。
レイスはなぜ自分の情報が欲しいのか白夢に聞いた。
「・・・、なぜ、俺の情報が欲しい?」
そういうと白夢は顔つきをかえレイスに言った。
「おかしいからネ、君は犯罪者だ、だけど、聖騎士おろかBH達に死者が出てない・・・、これは物凄くおかしいネ」
レイスは白夢の話を黙って聞いていた。そして、白夢は話を続けた。
「普通は自分が追われているなら、邪魔は少しでも取り除きたいはずネ、だけど、君は一切殺すこともなく、怪我だけですましてるネ そこに矛盾を感じたネ だから、君が知りたくなった」
白夢が言うと最後に言った。
「見返りはするよ、君が欲しい情報ならもってると思うネ だから、情報を私に売って欲しい」
白夢はまじめに言った。 その瞳には嘘偽りが一切感じられないほど透き通っていた。
そんな白夢にレイスは嘆息をつき、言った。
「・・・、レイス・オブ・ハーデス」
「・・・」
レイスが言うと、沈黙の時間が来た。
レイスと白夢は目を合わせた。そして、白夢は言った。
「え? それだけ?」
「それだけ」
「それだけかヨ!!」
まさかの回答に白夢はレイスにツッコミをいれた。
「おかしいネ!! 一般的知っていることヨ! それは!」
レイスはため息をつき、白夢に言った。
「いやいや、俺は情報を売ったぞ? ほら、これで俺の名前が分かった、大切な情報じゃないか」
「私は教えてもらう前から知っていたヨ!! それじゃ、不釣合いネ!!」
「俺は、別にお前に情報を挙げなくていいと思ってる、そして、お前の情報を聞いても、俺は別に関係ない、この先なにがあろうと俺は進むのみだからな」
レイスはそういうと最後に白夢に言った。
「そして、価値があるかどうかの判断は俺が決める、俺が知りたい情報があればそれに対する情報も俺も提供しよう、それ以外は認めない、あきらめるんだな」
そういうとレイスは立ち上がり、その場を去ろうとした。
「その話乗った! でも、出来ればさっきの見たいのは絶対になしでお願い、こっちも一筋縄で持ってきてる情報じゃないから」
レイスは思った。
フッ・・・、作戦通り・・・。
そして、レイスが白夢聞いた。
「まず、どんな情報を持っている?」
「基本的に知ってれば教えるヨ」
そういわれ、少し考えるレイスであった。
何から聞こう・・・、聖騎士の配備? この先どんな風に聖騎士が展開してるか聞くか? いや、まずこれからだな・・・。
そう思うとレイスは白夢聞いた。
「今の魔石レートと各街の物価の表をくれ」
「え? ああ、それならこれだが?」
そういうと、白夢は後ろのバッグから二枚の紙をレイスに渡した。
それを受け取ったレイスは自分の情報を白夢に売った。
「はっきり、言う 俺は総隊長を殺してない」
「-!? びっくりネ・・・、まさか、殺してないと来たカ・・・。 嘘じゃないんだよネ?」
「ああ、嘘じゃない、本当だ」
レイスが言うと白夢考え込んでいた、それを見ていたレイスが言った。
「おい、次の情報だ 各支部に誰がいるか教えてくれないか?」
そういうと、白夢はすぐに答えた。
「この隣の街には隊長が二名配属された、更に科学組織の”巨兵”がいる」
「巨兵かよ・・・」
科学組織のエース、リュシオン・ヴァルド通り名は巨兵、そして、魔装具の所有者でもある。
それを聞いたレイスは白夢に自分の情報を売った。
「俺の情報か・・・、俺は小さな村のリシアって言う村の出身だ」
「オオ、面白いネ で? その村はどこに?」
白夢は興味本位でレイスに聞いた、しかし、レイスは・・・。
「・・・、いえないな」
「なぜ?」
「俺は情報をベラベラと話す気は無い、口は災いの元と言うからな」
レイスはそういうと、白夢はレイスに謝った。
「ご、ごめんネ・・・、私は情報屋として忘れてたネ 申し訳ないネ・・・」
そういいながら白夢はレイスに頭を下げていた。
そして、沈黙の時間が来た。
・・・、何分たった? 1分はたったような気が・・・。
と思い、白夢は頭を上げ、レイスの方を見ると・・・。
「・・・、居ないネ・・・」
白夢が言うと、笑った。
「フフフ、面白いネ・・・、レイス、私から逃げるなんて、凄いネ・・・、でも・・・」
白夢は決心が着いたのか、誰も居ない裏路地で言った。
「あきらめないネ、私は決めた・・・、レイスを追っかけて情報を貰う! それまで、一生付いて行くネ!」
「ハックショイ! うぅ、ああ、嫌な予感がする」
レイスはくしゃみをして言った。 それを聞いたスサノオが言った。
『いいのか? レイス』
「何がだ? スサノオ?」
『情報屋のことだが、色々聞かなくて?』
「情報交換をするからな、これ以上は言えない・・・。 巻き込むからな・・・」
そういうとレイスはどこと無く悲しい顔をしていた。
それに気づいたスサノオは何も言わずに黙っていた。
そして、レイスは食料調達の為に市場を覗いていた。
覗いていると、周りからは元気のいい声ばっかが聞こえた。
レイスをそれを見ながら通り過ぎ、必要最低限の食料だけを探していた。
それと同時に思い出していた。
あの時の約束を・・・。
『レイス! 私には夢があるの!』
『・・・、突然何を言い出すのかと思えば・・・』
『何よ! 夢があったっていいでしょ! そういう、レイスは夢とかあるの!』
『俺はあるよ?』
『え?何々?教えて』
『俺は研ぎ師になることが夢だ』
『へぇー、研ぎ師ねー 面白いね』
そういうと思い出の少女は何かを思いついたように、レイスに言った。
『! そうだレイス! 私がパン屋開いたらうちで研ぎ仕事やってよ!』
『?? 何でだ?』
レイスが疑問に思い思い出の少女に言った。そして、すぐにその理由が分かった。
『ん? 儲かるから』
その目は一点の曇りの無い瞳でレイスを見ていた。
それを聞いたレイスはため息を付き、思い出の少女に言った。
『はぁ・・・・・、そんなんだったら自分で店開くわ でも、なんでいきなり夢の話なんかするんだ?』
『ん? 簡単だよ』
そういうと思い出の少女は少し赤らめながらレイスに言った。
『夢が出来たから最初に聞いて欲しかったのがレイスだったの』
そういうと思い出の少女は夕焼けでの光で赤い空を見上げ、レイスに言った。
『それにパン屋になりたいのは、毎朝にパンを届けるためだから』
そういうと夕焼けで赤くなった空を見るのをやめ、レイスの方を笑顔で向いた。
レイスは少し赤らめ、思い出の少女に言った。
『ありがとな・・・、んじゃ、お互いに夢を目指そうぜ?』
『うん、じゃあこれしよ?』
そういうと思い出の少女は小指をレイスに出した。
レイスはそれがなんの意味があるのか分からず、思い出の少女に言った。
『? なにすんだ?』
『んもぅ! ゆ!び!き!り! 指きり!』
そういうと、小指をもう一度レイスに突き出した。
そういわれるとレイスは、小指を出した。
そして結び、お互い目を合わせながら同時に言った。
『『指きりげんまーん 嘘ついたら、針千本のーます!』』
「ゆーびきった・・・」
いつの間にか口に出していたレイスであった。
思い出していると、いつの間にか目的の店に辿り着いた。
そして、レイスは店に入り、食料を探した。
その店は珍しく聖騎士で使っている、1つで一食分が補給が出来る食料が売っていた。
それをレイスは買い、他の食料を探した。
探したが、めぼしいものがなく、その店を出た。
もう1つの店に入り、リンゴと食料を買い言った。
「これで約四日分だな」
そういうと、レイスは市場を出て街の門に向かった。
白夢はレイスを探していた。
私から逃げるなんて・・・、甘いネ・・・!
そう思い、白夢はレイスが辿った道を通っていた。
まず、商店通りを通り、レイスを見たか目撃者を探すため近くの店の店主に聞いた。
しかし、”レイス・オブ・ハーデス”の目撃は無くかった。
だが、白夢は・・・。
「じゃあ、この人物みた?」
そういうと一枚の紙を店主に見せた。
白夢が見せたものはレイスの迷彩を掛けている状態の顔写真であった。
それを見た店主は白夢に言った。
「おお、コイツなら見たよ ここの通りを真っ直ぐ通って飛空艇場いったよ」
「ありがとうネ」
そういって目撃証言があった通りを真っ直ぐ進み飛空挺場に向かった。
飛空挺場に着いた白夢は周りを見渡した。
そうすると、元気な声が白夢の耳に入った。
「今からB-1にA2を積み込め! C-3には燃料を詰めて、保管しておけ!」
一人の指揮をしている、男を見つけ白夢は話を掛けた。
「こんにちわ、あなたがここの責任者?」
白夢はあいさつをして、男に聞いた。 そういわれると、男は答えた。
「ああ、俺がここの責任者だが?」
「この人見なかったですか?」
そういって白夢は先ほどの写真を男に見せた。
「-!」
それを見ると男は何も言わず、白夢に一言言った。
「帰れ」
白夢は聞き間違いだと思い、男に聞いた。
「今なんと?」
それを聞いた男は白夢に強く言った。それは何かを隠すように焦りながら・・・。
「帰れといったんだ!! ここには何も無い! さっさと帰れ!」
そういうと男は手に持っていたバインダーと共にその場を去ろうとした。
だが、白夢は男を呼び止めた。
「その紙・・・、誰から貰ったんですか?」
白夢が言うと男は立ち止まって振り向いて、白夢に言った。
「なんのことだ・・・?」
男の顔はこわばっていた。それを見逃さず、そして、バインダーについていた紙には覚えがあった。
「そのバインダーに付いてる紙だけど・・・」
白夢が言うと男はバインダーを両手で抱き持ちながら白夢に言った。
「知らん! 俺は元から持って-」
「魔石レートと各街の物価の表の紙ネ」
男が言おうとしたが、白夢は男が持っている紙の正体をばらした。
そして、白夢は男に言った。
「もしも、これ以上なにか言い訳するなら・・・」
そういうと、男に近づき、耳元で言った。
「お金が無くて、民間事業からお金借りてるって言いふらすネ」
その結果
「はい、その男が私にその紙をくれたのです・・・」
男は白夢に紙を渡し、正直に答えた。
それを聞いた白夢はレイスがどこにいったのか聞いた。
「んじゃあ、この写真の男はどこに言ったネ? 飛行艇にでも乗ったカ?」
白夢が言うと、男は答えた。
「その男はその紙と交換に飛空船を要求してきました」
白夢は顎に手をつけ、考えた。そして白夢は男に写真を見せ聞いた。
「飛空艇と交換したんだネ? だったら、どこから向かった? それを教えるネ」
「そ、それがぁ・・・」
白夢が言うと、男は口ごもりながら白夢に答えた。
「転送先を教えられただけ、何で・・、どこに飛んだかは・・・、分からないんです」
「飛空艇番号で検索するネ」
「いや、それが個人飛空挺として交換したので、番号を検索できないんですよ・・」
個人飛空艇、この世界は飛空挺を個人で購入したさい、飛空挺番号を消すことが出来る、しかし、犯罪、事故などには番号が調べることが出来る、それ以外は番号を検索する事も、教えることも出来ないのである。
飛空艇は軍が管理しているの為、民間が買うことは不可能である、事業でやってる場合、売ることでその飛空挺は軍に売ったというデータが飛ぶ、その後は個人の所有物として扱われるため、番号が控えることが出来なくなる。
結論、どこにあるのか、どこに行ったのかすら分からない。
男に言われると、白夢は男に何処に転送したのか聞いた。
「どこに転送した教えるネ」
「はい、これです」
そういうと、男は一枚の紙を白夢に渡した。
それを受け取ると白夢は魔石レートと各街の物価の表の紙を男に返した。
そして、転送ポイントに急いで向かった。
「やはり、もういないか・・・」
白夢は転送ポイントに着き、その場を見渡して言った。
そして、空を見上げ言った。
「レイス・・・、私から逃げた人間は生まれて初めてだヨ、楽しくなってきたネ・・・、フフ」
そういうと白夢は笑った。
「-!?」
突然背筋がゾクゾクッとした。そして、後ろには誰も居ないが確認するレイスであった。
それを見たスサノオが言った。
『どうした? 俺が変わろうか?』
「いや、誰かに何かを言われたような気が・・・」
そういうと、レイスは正面を向いた。
何か、背筋が本当にゾクゾクッとしたんだよな・・・。これは、誰かが何か言ったな・・・。
違う意味で(追う、殺すなどの意味の方で・・・。
そう思うと、ふと、あくびが出た。
それを見たスサノオがレイスに言った。
『レイス、俺をこの魔石キーの部分においておけば俺が運転しとくぞ?』
「本当か? んじゃあ、ポイント教えとくから、頼む」
そういうとレイスは腕輪をはずし、魔石キーの部分に置きポイントを打ち込んどいた。
そうするとレイスは操縦室の後ろの部屋のソファに寝転がり、眠りにつこうとした。
「・・・、こうして安心して寝るのは何ヶ月ぶりだろうか・・・、さすがに疲れたな・・、このまま寝かせてもらおう」
そういうとレイスは目を瞑り、眠りについた。
1つの飛空戦艦が街向かっていた。1つの連絡があった。
ピピピピ!っとなり、その連絡に出た。
「こちら、第5艦です。 用件は?」
そういうと、用件を言った。
「レイス・オブ・ハーデスがアスルトを出たという情報が入った 多分奴は隣の街ノリュウズに向かってると考えられる」
「自分は今ノリュウズに滞在中である、レイスを発見しだい行動に移す」
「了解、引き続き任務の続行を宜しくお願いします」
そういって、切るのであった。そして、言った。
「・・・、レイス・オブ・ハーデス・・・、邪神か・・・、どれほどのものだろうか・・・」
第3話 終わり
白夢さん、おいますよぉ~ww 最後のだれぇ?wwって思ってる方は次で分かると思います。 と思っているのか・・・?w 実はこの話にその人物の名前だけ出てきましたです、ハイ!(ソルベエ口調 4話か・・・、また2話みたいに長くなりそうです。 それでも書くけどね!!www 書くのが楽しいんですww早く続きが読みたいみたいな感じありますよね? あれの書きたい!版です。 このごろの日課が風呂入る、ストレッチ、筋トレ、ツイッターひらいてぇのぉ、ここで小説を書くという日課になっております。 まぁ、こんなに書いても人気にならなきゃ、意味があまりwww まぁ、それでも読んでくれる方々本当にありがとうございます。 そんなこんなで3話終了です。 ありがとうございましたー。 では、また次の話でここで何か言いますー。もしくはツイにいますーwwww では!!