カリブス国所属の歴史学者の研究日誌1
【カリブス王家<カリブス家の起源>】
カリブス国は人間が文化を持ち始めて、最初の国家だ。
そして、この国の歴史は多くの謎に包まれている。
分かっている事はこの国が出来る影では、最古の職業と呼ばれる<メンバー>や、世界で初めての文字<ひらがな>や<カタカナ>はこの国で生まれた。
また、他にも鉄器類の武器も、カリブス国が最初に作られたと言われている。
一体どうやってその技術が生まれたのか。
カリブス国が建国し数百年が経つが未だにその謎は解明されていない。
カリブス国を語るにはまず、王族であるカリブス家について語ろうと思う。
王族である、カリブス家の代々たる頭首はどの人物も色々な物を作っていった。
メンバーを多く広め、国の領土を広めたと言われる、ロキ=カリブス。
要塞都市の原型を作りだした、レギン=カリブス。
未開拓地であった、現シャウトール領を発見した、リバルド=カリブス
東に位置する大河にて、漁業を考案した、シャーニッド=カリブス
大国カリブスを建国した初代国王、リガード=カリブス。
北の亜人族が暮らす、地域を発見した、5代目国王、アルガ=カリブス。
親衛騎士団を結成し世界最強と言われた8代目国王の王弟初代騎士団長、オルバ=カリブス。
そして、戦争時、国の守護者と呼ばれ、帝国からは笑う子も泣きだすと言われた12代目国王、マッド=カリブス。
有名な人物はこれだけ居るが、実は他にもカリブス家はとても優秀な人物が多く存在した。
そして、一番謎に包まれた人物をあげよう。
名はレキ=カリブス。
カリブス家の原初の人物と呼ばれる
彼の出生等は謎につつまれている。
一説には彼が文字を作り、ギルドを作った。
そして、何よりも製鉄技術を作ったと言われている。
後に語る、カリブス家の宝剣を作り出したのも彼ではないかと言われている。
しかし、それについては多くの謎につつまれている。
今でもカリブス家の製鉄技術は世界一と言われている。
彼について謎は本当に多すぎる。
カリブス家の中でも一番謎が多いと言っても過言ではないだろう。
彼が生きている時代に、ギルドや製鉄技術、文字、家名等の文化。
それと、数多くの料理等も彼が考案しているといわれている。
また、文字に関しても、彼は当時紙がなかった。
今でも紙という存在はとても高価ではあるが。
その紙がないために、彼は木炭と木を削った板切れで文字を広めたと言われている。
今でも木簡と呼ばれる板に文字を書くのが主流だ。
レキ=カリブスがその原型を作ったと言う説がある。
一体レキ=カリブスとは何者なんだろうか。
一学者である私自身でさえ興味が尽きない人物である。
しかし、レキ=カリブスという人物は謎が多いが、その死に様は有名である。
少年少女達が聞く、御伽噺にも出てくる程なのだから。
要約すると、彼は神の啓示を受け、宝剣カリブスを作った。
そして、単身魔人と言われる恐ろしい怪物達と戦った。
無事魔人達を倒したが、彼も致命傷を負い、その直後に命を落とし。
その魂は宝剣カリブスと共にあり、カリブスを守護する神になった。
現実離れしているため、誰かが誇張した話だろうとは思う。
彼の存在等なかったと言う学者もいるが、ロキ=カリブスは彼の息子だったというのは事実であるため、彼の存在はほぼ間違いないだろう。
しかし、宝剣カリブスを作り出したり。また彼の偉業を考えると全てが真実とは到底思えないと思ってしまう。
しかし、もしかしたらレキ=カリブスの魂は本当に宝剣カリブスの中にあるのではないかと思ってしまうのも事実なのだ。
現に、宝剣カリブスが存在しているこのカリブス城下街には一度も亜人の襲撃や山賊の被害がないのだから。
多くの謎につつまれたレキ=カリブス。
後幾数年もすれば彼の謎は明かされるのだろうか?
出来る事ならば私自身がその謎を解き明かしたいと願う。