15話
楽しかったなと昨日の遊園地の事を思い出しながら、学校に登校するとテルが郷田兄の肩に手を置いていた。
何事かなぁと思いながら2人に近く
「元気だせって、普通の兄妹喧嘩でしょう。だったら普通に仲直り出来ますって」
とテルが郷田兄を元気付けていた。
兄妹喧嘩?何が起こったの?と思い俺は更に近く。
するとテルがこちらに気づき
「モニキ、希が落ち込んでるので何か声を掛けて貰えません?」
とテルが困った顔しながらお願いしてくる。
俺は頷いてから郷田兄の方を見る。
「何を落ち込んでるの?」
と声をかける。
すると郷田兄は顔上げて一瞬喜んだ後、少し下を向き
「おはよう、藻太郎。ごめん、兄なのにこんな顔見せてね」
と言葉を終える。
何?何?と戸惑っているとテルがため息をつきながら
「いや、説明してあげなって希。はあ、仕方ないっすね」
とやれやれと首を振った後、テルが俺の方を向く。
「あの、結論から簡単に言うと兄妹喧嘩というか希が妹に嫌われたらしいんですよね」
「え?そうなの?」
と俺はテルの説明に昨日事を思い出しながら半信半疑になる。
「そうらしいですよ。詳しくは本人から聞いた方が早いですけどね」
とテルは郷田兄の方を向く。
俺はもう一度郷田兄を見て。
「嫌われたって本当なの?」
と半信半疑のまま聞いてみる。
すると郷田兄は顔を上げて、下を向き
「うん、本当なんだよ。はあ、何で嫌われたんだろう。何かしたかなぁ」
と特大のため息をつく。
どうした方が良いんだろうと悩んでいると教師が教室に入ってくる。
俺たちは一回解散する。
ホームルームが始まると俺はどうした方が良いものかと悩む。
何かした方が良いんだろうか、それともやらない方が良いのだろうか、そもそも俺が何かやれるのかなぁと考えているとホームルームが終わる。
結局答えが出なかったので、テルの元へ相談しに行く。
「どうした方が良いんだろう」
「どうした方が良いんすかね」
と頭を捻った後、テルは俺の方を真剣に見て
「モニキは凄いっすね」
「突然何?」
「いや、ね。自分をいじめていた奴の事を真剣に考えられるのはすげ〜っすよ。やっぱりモニキは強いっすね」
と突然褒めらる。
俺はそう言われて、改めて郷田兄について真剣に考えられるか考える。
何故だろうかと悩むが答えが出ない。
「強くないよ、それよりも今は郷田兄妹について考えよう」
と相談を開始するのであった。




