固有スキル【運命輪】。ナマズ、お前はもう詰んでいる
読んでいただきありがとうございます!
絶体絶命、文字通り「弾ける」寸前の主人公。
ここで、ただのルーレットだと思っていた力が、真の姿を現します。
固有スキル(ユニークスキル)の圧倒的な権能、とくとご覧ください!
ナマズの巨大な口が、俺の視界を真っ暗に染め上げる。
四散した俺の体(水滴)は、もはや核を守ることさえままならない。
終わる。
せっかく進化したのに、ここでエサになって終わりか。
消化されて、今度こそ俺の人生――いや、泡生が幕を閉じる。
そんな絶望の淵で、脳内に響いたのは、これまでとは違う「重厚な」声だった。
『個体消滅の危機を確認。固有スキル(ユニークスキル)【運命輪】、真権解放を開始します』
視界に現れたルーレットが、眩い黄金の光を放つ。
盤面の文字が、世界の理を書き換えるように高速で更新されていく。
・物理強化
・逃走加速(論外)
・自爆(最悪)
・【固有権能】高圧電撃
「……これだ。これしかねぇ!」
俺は残った全ての魔力を、黄金のルーレットへと注ぎ込んだ。
回れ。運命の針を、俺の手に引き寄せろ!
カチ、カチ、カチ……。
スローモーションのように針が動く。
ナマズの牙が、俺の核に触れようとしたその瞬間。
『固有権能:高圧電撃を獲得。――即時発動します』
バチィィィィィィッ!!
水中に、目も眩むような青白い雷光が炸裂した。
俺の核を中心に、数万ボルトの殺人的な電流がナマズの巨体を駆け抜ける。
「グオォォォォ!?」
水中での電撃は必中だ。逃げ場などない。
物理攻撃を弾き返した自慢の鱗も、内側から焼き切る雷の前では無意味だった。
ナマズは全身を激しく痙攣させ、白目を剥いて池の底へと沈んでいく。
……勝った。
「はぁ、はぁ……死ぬかと思った……」
ボロボロになった水滴の体を引きずりながら、俺は動かなくなったナマズへと這い寄る。
「人生」なんて呼べるほど長くはなかったが、この「泡生」はまだ終わらせない。
こいつを喰えば、俺はもっと――。
「……さて、お食事タイムだ」
俺は広げられるだけ体を広げ、ナマズの巨体へと覆いかぶさった。
『コモンスキル【微捕食者】を発動します』
ずるり、とナマズの巨体が俺の体内に溶けていく。
格上の主を喰らう、禁断の捕食が始まった。
ついにやりました!
固有スキル(ユニークスキル)【運命輪】の真の力、高圧電撃で主を撃破です。
「人生……いや泡生か」と自分にツッコミを入れつつ、なんとか生き残りました。
最後に発動した【微捕食者】。主を喰らったことで、一体何が起きるのか!?
次回、第6話。スキルの進化と、いよいよ池からの脱出です!
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