表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命は回して決めろ!〜転生先がルーレットの針の気分次第だった件〜  作者: かんこくのり
蒼銀の守護者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/26

主なき戦場。蒼い牙が吠える時

読んでいただきありがとうございます!

主人公が魔力切れで倒れ、最大のピンチ……かと思いきや。

ここで輝くのが、命懸けで力を与えた「部下」たちです。

進化したコボルト、そして仲間に加わった魔狼たちが、主を守るためにかつての同族と激突します。

絆が生み出す圧倒的な力の差を、ぜひお楽しみください!

深い、深い闇の中へ、俺の意識は沈んでいった。

 核の魔素を限界まで削り出し、村人たちに「真名」を刻んだ代償は、想像以上に重かった。

 白銀の装甲は霧散し、俺はただの小さな、力ない水滴に戻ってエルナの腕の中に横たわっている。

「……主様。どうか、安心してお休みください。あなたの庭は、私たちが守ります」

 エルナの静かな、だが凍てつくような殺気を孕んだ声が、微かな振動となって伝わった。

 その直後。

 森の木々をなぎ倒し、地響きと共に現れたのは、先日の偵察隊とは比較にならない数の『魔銀狼マギル』――その数、五十を超えている。一族の精鋭、第2部隊の到着だ。

「グルァァァッ!!」

 銀狼たちが、主を失い無防備になった村へと一斉に躍りかかる。

 だが、彼らの前に立ちふさがったのは、かつての同胞たちだった。

「……同胞よ。その愚かな牙を収めよ」

 最前線で吠えたのは、第13話で俺の軍門に降った魔銀狼たちだ。

 俺の「雫」を飲み込み、魂に真名を刻まれた彼らは、今や【蒼銀の魔狼アズール・ウルフ】へと進化を遂げていた。

 銀色の毛皮には、俺の魔力である「青い紋章」が鮮やかに浮かび上がり、かつての仲間たちを圧倒する威圧感を放っている。

「裏切り者め! なぜ貴様らほどの強者が、あんな小さな水滴に膝をつく!」

 攻め寄せる銀狼たちが困惑と怒りに震える。

 だが、進化した魔狼たちは冷徹に、その鋭い爪を研ぎ澄ませた。

「貴様らには視えぬのか。あのお方こそが、我ら銀の血族が仰ぐべき真の主であると」

 魔狼たちが同族を迎え撃ち、その背後からは進化したコボルト――【蒼銀の従僕アズール・サーヴァント】たちが槍を構えて突き進む。

 かつては捕食者と被食者だった彼らが、今は俺という「主」の下で完璧な連携を見せていた。

 狼たちの困惑を、エルナの冷徹な一撃が切り裂く。

 彼女の杖から放たれた高圧の氷弾が、空中でいくつにも分裂し、狼たちの眉間を正確に撃ち抜いていく。

 俺が命を削って分け与えた「名」と「力」。

 それは、彼らをただ強くしたのではない。「主を守る」という絶対的な意志を、最強の武器へと変えていた。

 一網打尽。

 主が眠る静寂を守るため、蒼い戦士たちは音もなく、だが確実に、侵略者たちを森の土へと還していった。

 深い眠りの中で、俺は彼らの戦いを感じていた。魂に刻んだ絆が、彼らの勝利を誇らしげに伝えてくる。

 

(……よくやった。……あとは、俺が目覚めるのを……待ってろ……)

 空っぽだった俺の核が、ゆっくりと、だが力強く再起動の鼓動を刻み始めた。


読んでいただきありがとうございました!

主が不在の間、進化したコボルトと魔狼たちが立派に村を守り抜きました。

ここで一旦、投稿の勢いを落ち着かせます!

これからは「ちびちび作戦」として、1日に1〜2話ペースでの更新に切り替えます。

その代わり、一話一話の内容を今まで以上に濃く、さらに高クオリティな物語をお届けできるよう全力を尽くしていきます!

投稿時間はなるべく同じ時間に投稿できるように頑張りますが、守れないこともあるかもしれません……そこはご愛嬌ということで!

次回、第16話。

ついに目覚めた主人公。さらなる進化と、新しい世界の扉が開きます。

引き続き、熱い応援をよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ