表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベル999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999の勇者だけど何か用?  作者: 限界まで足掻いた人生


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/18

第15話:俺TUEEEの主人公などと!その気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ…!

ギルドの中は、朝から異様な熱気に包まれていた。

掲示板の前に人だかりができ、あちこちで怒号や不安げな声が飛び交っている。


「また出たのかよ。今度は北の街道だってさ」

「牙狼だけじゃねえ。本来はもっと深い森にいるはずのオークまで、強化された状態で現れてるらしい」


どうやら事態は俺が思っていたよりも深刻だった。

街道沿いで魔物被害が連続して発生している。しかも出現場所がデタラメだ。本来なら生息していないはずの場所に、不自然に強化された個体がピンポイントで現れているという。


ギルドはこの事態を重く見て、Cランク以上の熟練者に対して六芒星の一つ星依頼を発行した。

内容は、街道周辺の魔物一掃と、発生源の特定。


俺はEランクになったばかりの新人だ。

当然、そんな危険な依頼には同行すら許されない。

(……まあ、俺には関係ない話だな)

そう自分に言い聞かせ、隅のベンチで安物のパンを齧っていた。

正直、あの拳を振るう機会が減るのなら、それに越したことはない。


「三浦さん、ちょっといい?」


不意に声をかけられた。

顔を上げると、いつものダウナー受付嬢が、眠そうな目をこすりながら立っていた。手には分厚い魔導書と、何かの集計表。


「……あ、昨日の件なんだけど。概念干渉とか言ったやつ、なしで」

「あぁ、あれ。やっぱり俺、そんな大層なことしてなかったんですよね」


俺は苦笑いして答えた。

内心、少しだけ安心していた。

自分の力が世界の理を書き換えるなんて、そんな特別すぎる(チートキャラみたいな)設定、俺には荷が重すぎる。きっと自分で自分を「買いかぶっていた」だけなのだろう。

そう思うと、少しだけ顔が熱くなった。


「うん。あれ、私の間違い。ちょっと寝ぼけてたみたい」


彼女は淡々と言葉を続けた。

だが、その後に続いた言葉は、俺の安堵を根底から覆すものだった。


「趣味でさ、改めて調べ直したんだけどね。あの牙狼、ただの異常個体じゃない。……人為的な強化個体だよ。何者かが外部から『何らかの力』を無理やり流し込んで、出力を固定させてる」


彼女は集計表の一点を指差した。


「それも、ただの強化じゃない。特定の『何か』を排除するために、わざわざその場所に配置されてる形跡がある」


「配置……?」


「そう。まるで、通りかかる獲物を待ち伏せるみたいに。……でね、ここからが本題なんだけど」


彼女は俺の目をじっと見つめ、声を落とした。


「あの牙狼たちを、あなたは拳一つで、あんな無茶苦茶な方法で倒したでしょ? 本来、大抵の冒険者が倒せるはずのない『もの』を、壊しちゃったんだよね」


俺の背筋に、冷たい汗が伝う。


「三浦さん、これ、私の勘だけどさ。……あなた、狙われてる可能性があるよ」


狙われている。

誰が。何のために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ