第6話
さて、今日は待ちに待った、ステータス閲覧解放の日である。今日、転生者組は、自分になんの特殊スキルがあるのかも判明する。実は、一度自分で見てからでないと、外部からは、スキルを見ることができないというのだ。まあ、俺は転生者ではない。ただのハーフエルフだ。ティアも同じで、俺たちのような、前世が無い存在には、神でさえも魂に影響できないといわれ、特殊スキルを持つことはできないとされている。
俺は、ほかの5月生まれの人と一緒に、ホールで並んで座っていた。右隣にティア、左隣に、びっくりなことに、ニーアさんという、ハイエルフの女子が座っていた。ハイエルフなんて、この学校にも、2、3人いるかいないかだというのに。ニーアさんの向こうに、俺の数少ない友人の1人である、ヘルクという人間の男の子がいる。まあ、ヘルクにしろ、ニーアさんにしろ、16になっているのに、男の子、女の子って代名詞つけるのも、なんか合わないけどね。16にもなれば、ほとんど大人として扱われる。
儀式(?)は、1人ずつ名前で呼ばれて、一回ずつ先生からやり方を教わる。でも、たまに、2人ないしは、4人、多い時には、6人も、一気に呼ばれることがあった。その後、ヘルクと、ラノン君と、レインさん、イリア嬢の4人が呼ばれたところで、やっと俺は気づいた。「これ、パーティごとに呼ばれてんな」と。1人ずつが多いのは、俺とティアや、あの4人のような、何かとんでもないことが起こらない限り一生続くであろうパーティを組んでる人が少ないからだろうな。そもそも、学生のうちから、パーティとして認識されるというのは、親がパーティ契約を結んだか、自分でパーティ契約を結んでいるということだが、少なくとも、俺たちは、面白半分で、自分達で契約した。この場合のパーティは、一部の人が、その日限り、とか、短期間で、とかで結ぶ、短期パーティ契約とは違う。勿論、解約することもできる。ただ、本当によっぽどなこと(パーティの誰かかが犯罪を犯す、死ぬ、または1年以上行方不明など)が起きるか、契約解除申請をして、通らないと解約ができないということを、俺たちはすっかり忘れていた。その後は、面倒くさくて、契約解除申請を出していない。だから、今も俺たちはパーティな訳だ。でも、それで何か普段の生活に影響があるわけでもない。むしろ、パーティを組んでいた方が利点がある。だから、俺はパーティを維持したいと思っている。ティアもそうらしい。ちなみに、あの4人は、親が契約したんだとか。




