第-話 不穏(?)な動き
「ボス、最近アカデミーの方がなんか匂うっすね。」
俺はバルカス。超能力者集団「闇夜の宴」のメンバーだ。南北で対立しているサマーフォールの中で、ロルト以南の超能力者を集めて立ち上げられた。俺は「闇夜の宴」のなかでは、最古参であり、ボスの唯一と言っても良い友人である。
「疲れたってぇ。マジで。」
ボスがこんなふうにだらけるのも俺の前だけだ。
「アカデミィーがなんだってぇー?」
こいつ、酔ってね?
思わず俺は鼻にシワを寄せてしまう。
「だから、アカデミーの生徒の中に、恐らく、「神」系のスキルを持つ奴が現れたかもしれないって言ってんですよ。」
「あー?「紙」系スキル?聞いたこともねぇなァー?」
だめだ、相当酔ってるぞ、これ。
「だから、「神の眼」(ゴッドアイ)、「戦術眼」(ストラテジーアイ)、「鑑定眼」(ジャッジメントアイ)、「未来眼」(フューチャーアイ)、「神の手」(ゴッドハンド)、これらのスキルを持つ人が現れたらしいってことだって。」
「むにゃむにゃ…「神の眼」がなんだと…かっ「神の眼」だとぉっ?!…よし、動くぞ!」
「まず水飲めよ。」
呆れ果てすぎて、つい口調が荒くなってしまった。
「むぅっ?確かに。」
「まずは作戦を練りましょう。」
「プハァ。」
「…聞いてんの?」
「んごぉっ?ゲホッ!ガハッ!ゴホッ!」
だめだこいつ。
「で、どうするんですか?」
「そうだな、まずは実行役を集めるか。そんでもって、偵察を出しておいて、本当に神系スキルを持った人がいるのか、確認させよう。どうせなら首尾よく捕まえるか殺せるかしたら尚良し。」
「どうやって見分けるんです?」
「スキル表示を使うんだよ。」
「スキル隠しを使えたらどうするんだ…ですか?」
「そんなあなたに朗報です!なんと、神系スキルは隠すことができません!」
「ほーん。なら楽そうですね。」
こうして、「闇夜の宴」は、神系スキルを持った人を捕獲または殺害するために、人を集めることになった。




