第3話
5月11日
だんだん過ごしやすくなってきた。あと
7日で誕生日が来る。ちなみに今日は晴れだった。何より、今日は6年生には珍しい、1日何もない日なのだ。これは活用しないなど愚の骨頂。しかし、俺は、運動場とその周りの石畳に恐怖心がある。何故なら、入学後初めて運動場に出ようとした時、何かに躓いてずっこけた俺を、5m近く引きずって下さった誰かさんのおかげで、白い石畳を数枚ほど血染めにできたからである。であるからして、本日俺は図書館に行って、本を読むことにした。…その数分後、俺は、下級生とティアに絡まれ、運動場へと誘拐された挙句、模擬決闘までさせられていた。仕方がないので付き合う。
俺は体力がほとんどない。こうなったら魔力に頼るしかないのだ。開始した直後、俺は対物理攻撃防御を展開。相手は下級生とはいえ、勇者コースである。剣の技量は遥かに上だ。まして、相手は両手剣で、こちらは細身の長剣である。単純に打ち合ったら、複数の要因で負ける。ならば、相手が持っていない魔法という手を使えば良い。対物理攻撃防御を張ったうえで、炎魔法で蹂躙したら、ティアに、さすがに大人気ないぞと止められた。その後の不意打ちの一撃を常時型汎用バリアで防いで見せた。俺の完勝である。ただ、その後、その下級生から、再戦を申し込まれてしまった…。それがただ一つの敗北。




