第10話
最近、あいつ何か隠し事してる?俺と話してる時、ずーっと焦ってる。何か良からぬことでも考えてるのか?ついでに言うと、ステータスの話をするたびに、露骨に話題を逸らしてくる。俺、何かしたかな。まあ、ステータスを相談するのはやめておいた方がいいかもしれない。
そうそう、これは完全に余談だが、ここ、ロルトには、特殊なことをする人たちという括りで見てみると、俺とかティア(って入れてもいいのか?)のような、魔法使いの他に、魔術師、超能力者などがいる。魔術師は、基本的に魔法に似てはいるのだが、いかんせん詠唱がとんでもなくめんどくさい。わざわざ「原初の神たる炎、水、風、土の四柱の頂点たる炎よ。…何たらかんたら」なんて、唱えてられるかっての。そんなもん、魔法なら、「ファイアブラスト」、「フレイムボール」。こんなんでいける。そして、超能力だが、こちらは、生まれつき超能力を持っているか、親から受け継ぐものなんだと。あまり詳しいことはわからないが、念じるだけで何かができるというのは、魔法の無声詠唱に似ていると思う。ちなみに、魔法は、あの短さで、魔術と同じかそれ以上の効果が出るので、年々魔術師は減少する傾向にあるらしい。
ロルトには、魔法使いと、魔術師の連合があり、超能力者と半ば戦争状態らしい。ただし、ロルト以北の在住の超能力者のみ、魔法使い、魔術師連合に加盟している。ロルト自体は、サマーフォール大陸の真ん中の少し北寄りにある。超能力は隙ができやすい。そのため、魔法や魔術に対して、大きく不利である。だから、魔法使い、魔術師に保護してもらったのが、ロルト以北。ロルト以南は、人数が恐ろしい程多い。だから、人海戦術でどうにかしてきたらしい。と、最近、特別授業だったかなんだかで、超能力の人達が来て、教えてくれた。超能力も実演してくれたが、本当に不思議で、どこにもレーザー光すら現れなかったのに、その人の「背後の」壁に穴が開いて、びっくりした。基本的に魔法や魔術は、杖を向ける以外で、背後に飛ばす方法はないのに。




