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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

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朝起きたら恋人に殺されそうになっていた

掲載日:2025/10/19

「やめろ」


 目を開け、俺はナツキの手首を掴んでそう言った。その手にはナイフが握られていた。


 俺の上に馬乗りにのしかかるナツキの重みで、ベッドが軋む。


「ハルさん……」

 ナツキが笑顔を歪めて、言う。

「おれ……、あんたを殺したい」


「すまないとは思っている」

 俺はまず、謝った。

「だが……わかってくれ。俺が女を抱くのは仕事のためだ」


「女なんか抱くなよ」

 嫉妬でナツキのかわいい顔がさらに歪む。

「おれがいればいいじゃん」


 ナイフを俺の胸に突き立てようとするナツキの力が強まる。

 逞しくなった。出会った時はただの弱っちぃ19歳の坊やだったのに……確実に、殺し屋として成長している。


 しかし俺に向けられているのは、散漫な殺意だった。


「殺したいのなら冷静にやれ」

 今まで教えてきたように、俺は言った。

「俺を殺したら、自分のことも殺す気だろう?」


 ナツキの目から涙が滴る。

 それを頬に受けながら、誠意を込めた目で、俺はまっすぐに、彼のことを見つめた。


「おまえが一人前の殺し屋になって、純粋な殺意を使えるのなら、俺はおまえに殺されてもいい。だが……」


 ナツキの手を優しく導き、ナイフをシーツに突き立てさせると、俺はその華奢な身体を強く抱きしめた。


「……あっ」と、ナツキが女の子のような声を出す。


「俺を殺して自分も死ぬつもりなのなら、殺されてやるわけにはいかん」

 サラサラの白いその髪を撫でてやりながら、俺は言い聞かせた。

「おまえを死なせたくはないからな」


「ハルさん……っ!」


 泣きじゃくるナツキを、俺は強くまた抱きしめた。

 体勢を入れ替え、自分が上になると、熱くその目を覗き込み、口にする。


「俺の恋人はおまえだけだ」


 安心させるように、しかし激しいキスをしてやった。


 愛されていると、思い知らせてやった。


 黒い俺の肉体と、白いナツキの裸体が、ベッドの上で一つに絡み合った。







タイトルはシロクマシロウ子さまよりいただきました


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― 新着の感想 ―
 …………………………………………。  どうやらお邪魔だったようですね。  退散します。(笑)
・・・。 ダッシュで逃亡っ!←BL嫌い。
とても朝から刺激的でした…(*^^*)
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