主な登場人物について
おまけ程度の内容です。
本編読了後の閲覧をおすすめしております
―――
◆ アルアリエル・ド・ラ・ルミエール
浮気者のバカ王子のせいで悪役に目覚めた元聖女。
やってたことはだいたい「浄化ァ!(撲殺)」な武闘派で、ヒートアップするほど頭と口が回るタイプ。
世界の果てで怪物たちと殺し合いながら、婚約者のためにお姫さまの装いを死守した重い女。
特技はスキを見せた相手を徹底的に叩きのめすことだが、逆に切り返されると弱い。
魔道具は《聖女の指輪》→《魔女の指輪》。
魔法は〈祈りの魔法〉→〈悪逆の魔法〉。
一度でも目にした魔道具&魔法をなんでも複製して使えるチート系だが、使用時間は1日10分。
世界の果ての呪いを解く=不死の怪物たちを駆逐するための手札をそろえるため、大魔法使いの魔法を見せてもらって使用許可を得ようと、国じゅうを巡礼していた。
戦いにおいては、相手の切り札をその場でコピーして、スペック差で踏みつぶす尊厳破壊魔法にもなる。
ちなみに〈祈りの魔法〉と〈悪逆の魔法〉に性能差は一切ない。
あるのは、善意か悪意か――それだけ。
◆ ミル・アシノ(葦乃 眸)
異世界転生の少年探偵。コンセプトは、ワトソンに推理させる名探偵。
ミステリーの概念すらない世界で探偵無双するわけだが、発言力ゼロなので黒子役に徹する。
特技はアルアリエルがやらかしたときのフォローとカバーと火消し全般。
玩具職人の息子。父は貴族向け知育玩具などを手がける中堅職人で、家業は兄が継ぐ見込み。
本人も魔法の才能がゼロというわけではないが、魔道具は持っていない。
武器は各種ジョークグッズ(ただしこの世界には火薬がないため、煙玉の原理は地球のそれとはちょっと違う)。
謎のバリツマスターだが、国家権力には当然勝てない。
そもそも大宮殿では腕っぷしなど大して役に立たない。
ゆえにアルアリエルは、剣でも魔法でもなく推理で自分を守る『探偵騎士』を必要とした――彼がその答えである。
◆ リリアン・フォルナ
貧乏男爵家の妾腹。幼少期から義姉の服ばかりつくろわされて育ち、「せめて魔法だけは」と努力してきた娘。
そのコンプレックスと承認欲求がこじれにこじれ、「シンデレラ劇」を自ら主役として脚本・出演・演出までやってしまった人。しかしエキストラの中に、ジャンル違いの名探偵が異世界転生してきたのが運の尽き。悪役令嬢に物語を台無しにされて終わった。
魔道具は《氷花の手袋》、魔法は〈氷晶の魔法〉。超技巧派で、氷細工の緻密さは芸術レベル。嫡子を押しのけて家宝をゲットする程度の実力派。
「一発逆転して王子と結ばれるべき可哀想な令嬢」の座に執着するが、感情が崩れると一気に壊れるモロさも。
余談ですが、王子に真実の愛見つけられちゃう系のヒロインって、なんでこうピンクブロンドな子が多いんでしょうね。なんとなくすっごい多い気がします。
◆ エゴール・エルディリオン
なんでもできる魔法使いを相手に、「魔法でなんでもできるからお前が犯人!死刑!」を本気でやってしまった第三王子。
コンセプトは「テンプレど真ん中ストレート」。真実の愛を見つけちゃった系の婚約破棄王子。ただし世界観的には「正妻と適当に子作りしつつ愛人と愛を育てる」ほうがよほどリアルなので、むしろ本物の愛に突き進んだぶんユニークなキャラクターでもある。
主な魔道具は以下のとおり。
①《写し取りの鏡》:万能録画装置。地球のビデオテープのような感覚で、上書きや複写も可能。安価で量産品。
②《黄金の宝鍵》〈強制調査の魔法〉:どんな鍵でも開けられるうえ、見張りもまとめて眠らせて黙らせられる。
③《王族の紋章》〈全軍指揮の魔法〉:紋章の光を浴びせれば、他人をいつでも操れる。ミルいわく、形状はスマートフォンに似ている。
これらの魔道具のコンセプトは、作中でも語られている通り「エロ本に出てきそうなチート」。
結局のところ相当に頭が悪くないとこの役は務まらない。
そういう意味では、彼は最初から最後まで役割を全うしたと言えるだろう。
おまけまでお読みいただき、ありがとうございました!
ブックマークや、下にある★評価で応援をいただけますと、今後の創作の大きな励みになります。
どうぞよろしくお願いいたします。