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少年は、全てを捨て復讐者となる。~Another World~   作者: 高瀬利糸
第五部〜テサー王国革命編〜

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第57章〜緊迫〜

「誰だ」

 予備の作戦の班分けをしようとした矢先だった。路地の入り口に黒服の男が立っている。

「君たちが知る必要はない」

 精鋭達のアサルトの銃口が一斉に彼に向けられた。

 少し指に力を入れるだけで、彼は蜂の巣になる……はずだった。


 全員の指に力がかかる寸前、武器を構える体が、糸の切れたマリオネットのように崩れ落ちた。

 銃器が乱れ落ち、覆い被さるように男たちが倒れた。


「中々本気で成功させようとしてるみたいだが、チェムノター」

 黒服の男に向けた銃口を奥歯を噛み締めながら、ゆっくりと下ろした。

「まさか国王の側近にもここまでのやつがいるとはな……」

 言い終わるか終わらないかのうちに、首筋に刃物を突きつけられるかのような感覚に襲われ、素早く退いた。

(何だ今の殺気……異常すぎる)


「奴らのような雑魚と一緒にされてしまっては敵わないよ」

 男はポケットから小さな紙切れを差し出した。

「何だこれは?」

「国王からの支持だ。彼らが起きたらお前たちは作戦が失敗したとでも言って一旦兵を退かせろ。それなら一旦お前たちの命の保証はする」

「……老人や子供はどうした」

「役立つやつだけは貰う。あとはあっちの通りで気絶してるから拾っていけ」

「リーダーは……あの旅人たちは……」

「……さぁ」


「……断ると言ったr……」

 次は殺気では無かった、ただ彼のトラウマが言葉を詰まらせた。

 男は小指でバルトの目を指し、ゆっくりと指を動かし、心臓を指した。


「君は賢い選択をするべきだ。長い物に巻かれるのも悪くないだろう?」

「分かったよ……やればいいんだろ。退かせるよ」

「よろしい。歯車として動け」

 男が出て行った路地の入り口をバルトは永遠に睨み続けていた。



「……!おい、起きろよ!戦いの最中だぞ」

 数ベル後大柄な男の目覚めが伝染するように男たちが起き初めて、先ほどな奇妙な男について憶測が飛び始める。


「撤退するぞ」

 そんな男たちの騒ぎは、バルトの一言で静まり返った。

「……今なんて言った……?」

「撤退だ。革命は失敗した」

 男たちの方を振り返り、震える声で絞り出すような声だった。


「……どういうことだ……」

「リーダーからの通達だ。全軍を撤退させろとの指示だ」

「そんな……俺らは死んでも戦うって……」

「今行っても無駄に死ぬだけだ!ここで終わりじゃない……。大通りの眠ってる女、子供も連れて帰るぞ」

 部隊の中に沈黙が流れた。

「これは終わりじゃない……次の始まりなんだ」


 10ナル……境界門の数少ない兵を数で制圧して、境界門より第一部隊・第三部隊撤退。



「ここは……?」

「……?」

 拠点に連れて帰った老人や子供は無事だったが、涙を流す男たちと拠点男女目覚めたことで、結果を悟った。

 その光景を横目に見ながら、バルトは自分の無線のコードを切った。



 第二部隊は、あらかじめ用意していた空き家の中で身動きが取れずにいた。

「他の部隊はどうなってるんだ……」

 バルト、ファントムとの無線が通らなくなり、ついにフラマとの無線も繋がらなくなった。

「どうすんだ……俺たちはこのあとバルト達の後に時差で城を攻撃するはずだろ?」

「少し待ってくれ」

 ……今の状況……無線が始め繋がらなくなった2つの部隊は全滅の可能性もある。フラマ達は籠城でまだ耐えられているのか……?

 もし、私たち以外が全滅なら……今城に行くのは自殺行為

 ……やはり退くのが最適か……

「一旦退こう……」

「……」

 誰も動かなかった。まるでルーメンが何も話さなかったように。


「みんな……」

「俺はお前が退いたとしても城に行く」

 若い男がルーメンの前に立った。


「駄目だ。危険すぎる……」


「俺も城に行く」

 2人目が言ったら、もう止まらなかった。

「俺もだ!」

「死んでもやってやる!」


「これが全員の総意だ、ルーメン」

 狭苦しい部屋の中で、全員が立ち上がった。


「……ははっ…………あぁ、私が馬鹿だったよ。……たとえ私たちだけになっても、戦おう」


 10ナル30ベル。第二部隊、城へ進軍開始。





 籠城開始から1ナル。

 突然手榴弾の投げ込みが収まった。

「……弾切れか」

「そんな事ある?」

 小窓からの狙撃も収まり、兵士の足音も聞こえなくなっていた。

「何かの罠なんじゃ……」

 リエルの口を玲人が抑えた。


「……足音がする。誰かが来る」

 玲人が言い終わるか終わらないかの時、既に入り口に一人の少年が立っていた。


「やっぱりお前か……リテネ」

失踪レベルで投稿が空いてしまいすみませんでした。

学業も安定し始めているので、1月から完全に復帰していきます。

最終的に週3投稿を目指して自分のペースで頑張っていくのでよろしくお願い致します!

次回は1月4日、流羽人と玲人の誕生日に投稿します

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