第3話 イルカさんショー
「おはようございます」
「すみちゃんおはよう」
「すみれおはよう」
今日も思いっきりご挨拶。ごろん。でんぐり返し。そのまま二度寝。二度寝?
はっ!昨日寝ていない。狼さんとあそんでた。
「すみちゃん。おねむ」
「すみれ調子悪いのか?」
「すみちゃん、ご飯できたら起こしに行くからもう少し寝る?」
ママがあたしをお部屋に連れて来てベッドによいしょ。お休み。
また狼さんの夢見た。うみで遊んだ。ぷかぷか浮いたり泳いだり。
お魚さんいた。綺麗なお魚さん。たこさんにいかさん。
うん?たこさんうみの中?小川にいると思ってた。
これは調べないと
「ママぁ」
「すみちゃんもう起きるの?」
「うん。たこさんうみいる?」
「そうよ。いかさんもイルカさんも」
「お〜」
あたしはうみ見たくなった。
「パパぁ、うみ行きたい」
「海、遠いな。小川じゃダメなのか」
「小川ダメ。うみみたい」
ママ寄って来た。
「すみちゃん、たこさんやイルカさん見たいんでしょ」
「そうか。水族館館か」
「そうね」
う〜。大人の世界わからない。あたしはうみ見たいだけ。
「すみちゃん、たこさんとか見たいなら水族館にもいるよ」
「すいぞくかん?」
「いっぱいお魚さんもいるよ」
「うん。わかった。すいぞくかんでいい」
あたしは騙され気分で水族館館に行く事になった。
たんぽぽはお留守番。パパのよんだぶるでぃ(4WD)で出かけた。
駐車場に着くと車を降りて建物を見る。お魚さんの形をしているわけでもない。
「パパぁ、本当にお魚さん沢山いるの?」
「沢山いるよ。行けばわかるから」
う〜。やはり騙されている。目を細めてパパを見るが嘘をついついる様には思えない。ママは支度をしている。
「ママぁ、何持って行くの?」
「お弁当よ」
「お弁当!」
うお〜
お弁当。大好き。
水族館の中に入ると水槽の中にお魚さん沢山いた。
お〜 綺麗なお魚さん
いっぱいいた。
クラゲも、サメもいる。
「そろそろだな」
「そうね」
「何が?」
「イルカショーよ」
「イルカショー?」
あたしはちょこんと首を傾けた。
イルカショー会場に着くと沢山の人が並んでいる。前の人が中に入れてくれた。その次の人も。そうしていると一番前にきていた。
「ありがとうございました」
みんな微笑でいた。
イルカショーはイルカさんがジャンプしたり、回ったり、輪っかをくぐったりしていた。
お〜
楽しい。イルカショー!
あたしは満足してお礼を言いながらパパとママの所に行った。
「面白かった?」
「面白かったぁ」
「良かったね」
その後はお弁当。お外のテーブルの椅子に座りお弁当の蓋を開けた。
お〜
今日はお魚さんおにぎり。エビフライ、たこさんウインナー、ブロッコリーが入っている。マヨネーズはカップに入っていた。
エビフライにマヨネーズをつけて、パクっ。美味しい。
お魚さんおにぎりの中にいくらが入っていた。
お〜
今日はめでたい。この組み合わせは滅多に食べられない。
満足してご馳走様でした。
その後は瞼が重くなりお休み。パパにおんぶしてもらい他のお魚さんを見て回った。
楽しかったぁ。また行きたい!
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次回は「くまさん奪還」だよぉ。
次回をお楽しみに♪